病害虫・雑草防除ガイド - 農作業の安全講座
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危害・被害防止について1

製品ラベルは安全使用の道しるべ

プリグロックスLやタッチダウンiQのような除草剤は、高品質な作物の生産と農家の草取りの 省力化のために、最小の量で最大の効果を出すように設計されて、農薬登録に当たり適正 な使用方法や毒性等の安全性について国の検査機関で詳細に審査されて、登録されています。

ですから、農薬の製品ラベルに記載された使用量で、決められた使用方法、注意事項、つま り使用のルール(農薬使用基準)を守って適正に使っていただければ、農薬使用者の健康、 農作物や農産物の安全、更には環境に対する安全性を確保できます。

農薬の製品ラベルには、危険な状態を視覚的に表現して、とっさの時でも安全な使用法を思 い出すように保護マスク、保護メガネなどの絵表示を使って注意を喚起しています。こうした 注意喚起マークやビックリマーク(!)の付いた注意記載事項を無視したり読まないで使用す ることは、『異常な使い方をすれば危険だ』という領域に入ってしまうことを十分に理解してい ただきたいと思います。

平成15年3月に、農薬を使う方々にも使用のルール(農薬使用基準)の遵守が義務化されま した。農薬製品ラベルの記載内容を必ず読み、注意喚起マークを参考にし、ルールを守る事 によって危被害を防止できるのです。日頃現場で農薬を使われる皆さん方には、製品ラベル は安全使用の道しるべと心得て、このことを作業の重要な項目の一つとして身に付けていた だくようお願いします。

農薬事故の原因は、80%が取扱者の不注意だ!

農薬散布作業でも、事故が発生してから対応処置するより、事故発生を未然に防ぐことがはるかに安全確保の効率がよいというのは云うまでもありません。

残念な事ですが、農薬の誤用や散布者の不注意な取扱による事故が毎年少なからず報告されています。ここでチョッと農林水産省の調べ(『農薬概説2005』より)から農薬使用時の事故の原因をみてみましょう。

グラフ(農薬事故の原因)
発生件数:102件
(1999年〜2003年 合計)

取扱者の不注意 80%
マスク,メガネ,服装不十分 [15%]
管理不良,泥酔などによる誤飲・誤食 [25%]
安易な取り扱い,強風下散布 [18%]
長時間散布で疲労,不健康状態で散布 [2%]
農薬使用後の作業管理不良 [69%]
散布農薬のドリフトによるもの [4%]
体質アレルギー [1%]
防除機の故障,容器の破損,転倒など
その他

事故の原因のほとんどは使用者のチョッとした不注意や手抜きによるものです。最近5年間の平均でみても、使用者の不注意によるものが80%にものぼっています。もっとも多いものは管理不良、誤飲・誤食によるもので25%、次いで、安易な取扱い・強風下散布が18%、マスク、防護メガネ、服装など防備不十分によるもの15%となっています。その他の原因の中にも使用者の不注意と考えられるものもかなりあります。

農薬による事故の大部分は注意すれば防ぐ事が可能です。十分注意して、安易な取扱いをなくすことが事故防止には必要なことです。これは、農薬の使用前に製品のラベルを良く読んで、農薬を適正に使うことで十分かなえられます。

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