病害虫・雑草防除ガイド - 農作業の安全講座
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危害・被害防止について2

危被害防止の基本的な考え方

図(危被害防止の基本的な考え方)
         人畜 LD50 mg/kg
         《動物試験》
         魚介類 LC50 ppm
         《有用動物》
    被曝を少なくする
    付き合い方
    防ぎ方
    危害防止対策

農薬使用者に対する安全性の程度(リスクの大小)は、使う農薬の毒性の強さと使用した時に口に入ったり、皮膚に付いたり、あるいは目に入ったりした時の量(暴露量)によって決まるといわれています。

使用者の中には、毒性が低い普通物農薬だからどう扱っても安全だと誤解されて、ラベルにマスクマークがあるにもかかわらずマスク着用せずに軽症中毒を起こしている方もいます。また、毒物、劇物の農薬は、はなから危険、危険と決めている方もいます。農薬を始め、日頃家庭で使っている医薬品や洗剤でも、間違った使い方では身体に影響を及ぼす毒性の強さを持っています。

こうした毒性の性質、程度に応じて、農薬では不浸透性保護衣や防じんマスクの着用で接触をできるだけ少なくするなど、取扱の際の防衛手段をとる事は可能で、この事が取りも直さず農薬の危被害防止対策の基本的な考え方となります。 

プリグロックスL製剤には事故防止の安全弁がある

プリグロックスLの製品ラベルを見ていただくと分かりますが、その他成分として催吐性物質、 青色色素、臭気性物質、苦味物質という見慣れない文字が目につくと思います。

もともとプリグロックスLには、臭いや青味がありません。一昔前の旧製剤の時に、用途外使用で悪用され事件・事故に巻き込まれたり、他の容器への移しかえで、誤飲事故などがありました。そこで使い残した農薬を間違って他の飲料用容器に移し替えても、青色色素を入れることで異物と気が付きますし、またキャップを開ければ臭気性物質による警戒臭を放し、また苦味物質によってコーラやコーヒーに間違って入れて口にしてしまっても苦味を感じるような工夫なのです。これらの工夫によって事故発生を未然に防ぐように製剤改良してあります。このようにプリグロックスL製剤は、誤使用した時でも2重、3重の安全弁が働き、事故発生を未然に防いでいます。

本剤を希釈して使用するときに付与した警戒臭の臭いが気になる方もあるかも知れませんが、この臭気性物質は人体に安全な物ですので、安心してご使用いただけます。事故防止に配慮した除草剤であることをご理解いただくと同時に、適正にご使用いただければ使用者にも農作物にも安全性が確保できます。

また、プリグロックスLは医薬用外毒物に指定されているため、使用に不安を感じる方もいらっしゃると思います。しかし、この毒物指定は、プリグロックスLの保管、管理を周知徹底するためであり、使用方法を正しく守っている以上は、全く問題なく安全です。普通物だから安心。毒物だから危険ということは、大きな誤解なのです。

安全性の確保の基本

  • 図(安全性の確保の基本)

農薬の危被害防止対策の基本的な考え方は、安全性の確保に尽きると思います。それには、リスクを管理しながら、上手に農薬を使い、農薬とうまく付き合うことが課題だと思われます。

それには、安全性に裏付けされた品質の登録農薬や国家検定合格の防じんマスクなどの安全な資材を使い、農薬使用のルール(農薬使用基準)の遵守徹底や飛散(ドリフト)防止対策を駆使した安全な使用方法によって、農薬使用者や農産物に対する安全性の程度を高めること(リスクを小さくする事)が可能となります。

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