
イネ科雑草(一年生) スズメノテッポウ
イネ科/スズメノテッポウ属/春生〜越冬一年生
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生態
種子で繁殖する。水田跡や転換畑など、湿った土壌条件での発生が多いが、乾燥した畑地に適応したタイプもある。秋に発生すると越冬し、春には結実する、寒地では春生えもし、夏に結実。
芽生えの特徴
子葉は1枚。抽出してくるとき、本葉葉身の横断面は円状に巻いている。第1〜3葉は線形で先は鋭くとがる。葉舌は薄い膜状。無毛で滑らか。地際部は赤褐色を帯びることが多い。
出芽時期
夏期高温時を除いて、暖地では真冬も除いて、だらだらと発生する。発芽に光を必要とせず、種子の大きさのわりには発生深度は深く、6cm深でも可能。耕起に伴ってはスズメノカタビラよりやや遅れても出芽する。
問題点
麦の生育期には防除対策はとりにくい。優占畑で放置すると麦の減収50%と言われている。スルホニルウレア系やジニトロアニリン系除草剤に対する抵抗性タイプが拡がりつつある。