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穂が出る前のヒエは、イネと見分けるのが困難。放っておくと知らず知らずのうちにヒエが生長してしまった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。ヒエはイネに悪影響を及ぼす田んぼの重要雑草。3葉期を過ぎると除草剤による防除が困難になるので注意が必要です。

一見きれいな圃場ですが、こんな中にも知らず知らずのうちにヒエが生育していることがあります。 |
ヒエの穂先写真
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穂がつく前は、見分けるのは困難なイネとヒエ。しかし、よく見ると異なる点があります。
まず、イネには、葉身と葉鞘の境目に葉耳という毛が生えていますが、ヒエにはありません。また、この境目にはイネでは葉舌という膜状の突起があり、ヒエにはありません。

対象にノビエを含む水稲用除草剤の散布時期は、主にノビエの葉齢で標記されます。ノビエは3葉期を過ぎると、除草剤で防除しにくくなってきます。3葉期までに防除してしまうことが大切です。

ノビエの生育スピードは天候などの要因により、年によって変動します。
田植え後日数が同じ暦日散布でも、年によってはノビエの葉齢が1葉も違う場合があります。
圃場のノビエの生育の状態をよく観察して、ノビエが大きくなる前に除草剤を散布することが大切です。

ノビエの生育は同一圃場内においてもばらつきがあります。
ノビエの生育を観察しても、見た目より葉齢が進展したノビエが存在する場合があります。
ノビエの取りこぼしの恐れがあるときは、ノビエの適用葉齢が、より大きな除草剤を使用することをお勧めします。
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