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11月以降に追加防除の必要性を感じなかった。
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奥様、ご長男との3人で、はくさい4ha、とうもろこし3ha、水稲1haを作付。「栽培した作物は売り切る」ことをモットーに、適量栽培にこだわった農業を展開。
破棄する損失に比べたら農薬コストは微々たるもの
「一生懸命に育てた野菜だから、一番いい時に、一番いい状態で出荷したいんだ」。
手塩にかけた作物だからこそ、収穫のタイミングに徹底してこだわる濱野武文さん。
「真冬の朝は温度計とにらめっこしながら収穫のタイミングを計るんだ。朝起きてマイナス4度だったら9時に収穫、マイナス5度だったら10時に収穫という具合にね」。
そんな濱野さんは、病害虫防除にも独自の理念をお持ちです。
「 農薬は効くか効かないかがすべて。コストは二の次だよ」。
このような考え方は、自らが経営者となってから培われたといいます。
「育てた作物が売れないことほどムダなものはない。害虫や病気にやられて破棄する損失に比べたら、農薬のコストなんて気にならないよ」。
病害虫は出したら終わり 体系防除で未然に防止
この地域のはくさい栽培において、特に問題になる害虫がコナガ。濱野さんもコナガ対策には万全を期しています。
「以前は10月と11月に殺虫剤をまいてたんだけど、11月は収穫が重なるから大変だったんだ」。
そこで昨年、地元のJAからアファームエクセラ顆粒水和剤を紹介され、10月下旬、はくさいの全圃場に1500倍液を散布されたとのこと。
「こまめに圃場に入って様子を見てたけど、去年は11月に防除の必要性を感じなかったね。効果の長さを実感したよ」。
コナガ以外にもアブラムシやべと病といった病害虫に注意が必要なはくさい栽培において、濱野さんは体系防除を徹底されています。
「病害虫は出しちゃったら終わりだから、定植前のジュリボフロアブルや、収穫前のレーバスフロアブルは欠かせないね。そして、いざというとき頼りになるのがアファーム乳剤。うちの基幹剤といっても過言ではないよ」。
農業者として作物に愛情を注ぎ、経営者として全量販売を追求する濱野さん。その理念は、後継者となるご長男にもしっかりと受け継がれることでしょう。