魚沼のコメを世界へ!
GLOBALG.A.P.の認証取得に成功したJA北魚沼の取り組み

2013/03/01(金)

昨年12月にJA単独で、食の安全に対する世界的な評価基準「GLOBALG.A.P.※」の認証取得に成功されたJA北魚沼。
自慢のコメのさらなる拡販に向けた"世界"への道のりを、同JA経営管理委員会の坂大貞次会長に伺いました。

※GLOBALG.A.P.(Good Agricultural Practices):食品の安全性向上を目的とした農業生産工程管理の認証制度のひとつで、世界標準になりつつある。


そもそも、どのようなきっかけでGLOBALG.A.P.の認証取得を目指すことになったのですか?

魚沼産のコシヒカリは一般のスーパーに流通していないことが多く、また、目にする機会があっても価格が一般的なコメの相場より高いことから、とくに若い層からの購買率の低さが課題となっていました。
そこで「若い人の率直な意見を聞いてみよう」ということで、平成22年に東京の晴海で試食会を開催したんです。その会場で同じビルに入っているシンジェンタジャパンの社長(当時)とお話しする機会がありました。
JGAP※に取り組んでいることなどを説明させていただいたところ「これからは世界に視野を広げる時代。GLOBALG.A.P.を目指すべきです」と、世界に通用する農業の仕組みづくりを諭されました。国内しか視野になかった我々には、目から鱗が落ちる思いでした。

※JGAP(Japan Good Agricultural Practices):食品の安全性向上を目的とした農業生産工程管理の認証制度のひとつで、日本で運営している認証制度。


GLOBALG.A.P.の認証取得へ向けた取り組みのなかで、ご苦労されることはありませんでしたか?

日本農産物輸出組合の事務局次長からアドバイスされたことは「日本の農業のやり方は、食品安全の観点から一定のレベル以上にあり、JA北魚沼でのこれまでのやり方をとくに変える必要はありません。
誰が見ても"安全・安心に栽培できる環境が整っている"とわかるような仕組みをつくることが重要です」というものでした。
当JAでは平成12年から生産者に栽培履歴の記録を励行しておりましたし、農業を根本から変えるような苦労はありませんでした。
むしろ作業中にケガをした際の対処法や消防署の救命講習受講などを通じて、より安心して農業に取り組めるようになったと考えています。認証の取得が目的ではなく、安全・安心の向上こそが本来の目的であるはずですから。


認証を取得された翌月には、フランスのリヨンで開催された国際外食産業見本市に出展されました。どのような経緯で出展の運びとなったのですか?

GLOBALG.A.P.の認証取得をサポートしていただいたシンジェンタさんからジェトロ(日本貿易振興機構)をご紹介いただき、そちらでジャパンパビリオンを出展するというお話を伺ったんです。欧米では数年前から日本食がブームになっていますし、絶好のチャンスではないかと思い、申し込みました。
そこで、はるばるフランスまで魚沼産コシヒカリとともに飛び、現地で大々的に試食会を行いました。おかげさまで大盛況でしたね。
来場者の一人からは、わずか300gの小さなサンプルを「1万円でも売れる」と評価していただいたり、現地のシェフから本物のおコメを探していたと言われたり、久しぶりの日本のおコメに涙を流して感動される在仏邦人の方がいたり。
見本市を通じて64社のレストランや商社、卸し会社などと商談をさせていただいたのですが、そのうち27社から具体的に納入してほしいというオファーを得ることができました。


最後に、これからGLOBALG.A.P.の認証取得を目指す読者へアドバイスをお願いいたします。

GLOBALG.A.P.の認証取得には生産者の方々の積極的な取り組みが必要不可欠です。
当JAでは今年から、GLOBALG.A.P.に準拠した取り組みに対して水田面積の3%を輸出枠として作付を増やす制度を導入しているのですが、このような生産者のやる気を起こさせる仕組みづくりも検討する必要があるでしょう。
私たちJAが世界に目を向けたことで、最近は生産者の目も以前よりイキイキしているように感じます。魚沼にも例外なく農業離れの波が押し寄せているなか、地域農業の活性化を実現できたことが最大の収穫かもしれません。


◎JA北魚沼の取り組みについて詳しくは、下記のウェブサイトをご覧ください。
http://www.ja-kitauonuma.or.jp/


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