水稲、小麦、大豆の2年3作体系で、収益性の高い経営を確立。

2013/10/31(木)

昭和58年に4名でスタートし、岐阜県屈指の規模に成長した有限会社福江営農。
2年3作の栽培体系を確立し、20名ほどのスタッフで水稲200ha、小麦120ha、大豆120haを手がけ、今年は、おにぎりの専門店の経営もスタートされました。
大規模化の背景や省力栽培技術などについて、同社の後藤 昇専務にお話を伺います。

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大規模経営に成功した秘訣はなんですか。

  • 福江営農 後藤 昇専務

水田の作業受託や小麦・大豆の転作受託を進めてきた結果、現在の経営規模に至りました。
創立者である先々代の社長の時代から、「どんな条件の悪い田んぼでも断らない。とにかく、困ったらうちに相談に来て」と作業受託を引き受けてきたそうです。
地域の生産者の受け皿になるという長年の志が伝わって、行政や周囲の信頼も頂いてきたといえるかもしれません。現在では、水稲、小麦、大豆の2年3作輪作体系による収益性の高い経営を行っています。


2年3作体系をどのように確立されたのですか。

2年3作輪作体系は、徹底した排水管理や作物ごとの機械装備といった環境整備が必要なことから、一般的には取り組みが難しいとされています。
弊社では、行政との連携により、1haや2ha区画の区画整備を進め、暗渠排水の施設、用水路のパイプライン化といった圃場整備を行ってきました。また、大型トラクター、プラウ、サブソイラー、大型汎用コンバインなどの機械装備導入や、品種構成による作業分散を行うことで、農地を遊ばせずフルに活かした高効率な2年3作体系を実現しています。


2年3作体系では、どのようなことに苦労されていらっしゃいますか。

4月から10月まで水稲、10月から翌年6月まで小麦、6月から12月まで大豆というスケジュールですが、やはり水田転換畑の大豆栽培は発芽率が安定しにくいので難しいですね。
弊社では、耕うん同時畦立て播種といった作業省力化や、ネキリムシ対策における防除の試行錯誤を重ね、平均反収300kgを実現しています。


大豆栽培での作業省力化、多収のポイントについて具体的に教えてください。

  • 同社の大規模な乾燥・調製施設

    同社の大規模な乾燥・調製施設

「耕うん同時畦立て播種」は、播種機にアタッチメントをつけて、耕うん、播種、畦立て、土壌処理除草剤散布を同時に行なうもので、4つの作業が一度で済んでしまいます。多収という点では、摘心技術や病害虫防除がポイントですね。
「摘心技術」は、乗用管理機にアタッチメントをつけて、茎と葉の上部を切断することで大豆の倒伏を軽減する技術です。8月の中旬ごろにこの作業を行うことで、倒伏が軽減され、収量が安定します。


大豆の病害虫防除についてはいかがですか。

以前よりクルーザーFS30を導入し、ネキリムシ防除による発芽率向上に効果を上げてきました。クルーザー導入前とくらべると、発芽率や収量が2~3割アップしましたね。
現在はクルーザーMAXXを試験中で、その病害防除効果について検証しているところです。


経営強化策として、おにぎり店をJR駅前に出店されたそうですね。

三重県のJR桑名駅前ビルのテナントとして「彩菜おにぎりnocca」という店を今年6月にオープンしました。イートインスペースでの食事もOKで、「ハツシモ」をメインとした各種おコメも販売しています。まだ売上は微々たるものですが、将来的には弊社全体の売上を現状の年商5億円から倍増し、おにぎり店などの小売比率も全体の40%ぐらいまで高めていきたいですね。

  • 彩菜おにぎりnocca外観

    彩菜おにぎりnocca外観

  • カウンター下では「あきたこまち」「はつしも」を販売

    カウンター下では「あきたこまち」
    「はつしも」を販売

  • 「鮭・ねぎ・ごま和え」と「とりごぼうの甘辛炒め」をいただきました!

    「鮭・ねぎ・ごま和え」と
    「とりごぼうの甘辛炒め」を
    いただきました!


※「新食料供給基地建設のための先端技術展開事業」について
http://www.maff.go.jp/j/budget/2012/pdf/b60.pdf

GRAが開発した1粒1,000円の「ミガキイチゴ」。詳しくは下記のホームページをご覧ください。
http://www.migaki-ichigo.jp

GRA公式サイト
http://www.gra-inc.jp

アミスター(R)20フロアブルの情報についてはこちら。
http://www.syngenta.co.jp/cp/items/amistar20sc/apply/

2013年09月30日掲載

野菜種子事業

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