画期的なドーム型ハウスで、従来の1.5倍の収量を確保。

2013/12/27(金)

神奈川県横浜市の株式会社グランパでは、県内秦野市・藤沢市、岩手県陸前高田市で植物工場を運営。周年で収穫することができ、最盛期の8・9月には1棟につき1日500株のリーフレタスを出荷するというドームハウスの話題を中心に、同社 秦野ファーム 栽培管理グループの紙田 暁さんにお話を伺いました。

※写真をクリックすると大きい写真をご覧いただけます。


多彩な品種の葉物野菜を手がけていらっしゃいますが、そのメリットはなんですか。

  • 株式会社グランパ 秦野ファーム
    栽培管理グループの紙田 暁さん

弊社では秦野、藤沢、陸前高田のそれぞれの拠点で植物工場を運営しており、フリルレタス、グリーンリーフ、ロロロッサ、ホワイトセロリ、クレソン、バジルなどを栽培しています。
販売チャネルに関しては、品質の高い水耕栽培野菜を周年で安定供給できるという強みを活かし、弊社代表が、銀行マン時代の人脈や持ち前のバイタリティを活かして、取引先を広げてきました。現在は、スーパー、ホテル、アミューズメントパークなど30社以上の取引先に出荷していますが、多品種栽培をすることで、商品ラインナップが豊富になり先方への提案がしやすくなるのがメリットですね。


葉物野菜は、独自のパッケージングで付加価値をつけていらっしゃるそうですね。

  • 従来型ハウスでは、さまざまな
    品種の試験を実施

ハウスに併設された加工施設で、収穫後すぐにカット・洗浄・脱水・真空パックを行っているので鮮度が高く、切り口の酸化も抑えられます。空間をぎゅっと圧縮した真空パックにすると1パック500gのレタスが小さな段ボール一つに8パックも収まるので、冷蔵スペースが限られたホテルなどにはとても喜ばれていますね。
また、ホテル向けに、「フリルレタス」「グリーンリーフ」「ロロロッサ」の3種をミックスしたものを真空パックで出荷しており、使い勝手に優れることから最近特に人気が高まっています。


ドームハウスには、どのような特長、メリットがありますか。

一番大きな特長は、水耕栽培の円形水槽の中心で定植した野菜が、生長に応じて株間を広げながら円の外側に送り出される「自動スペーシングシステム」です。生長した野菜を円の外周で収穫できるので、収穫時の省力性に優れます。また、鉄骨補強がなく、凸レンズのようなフィルム構造による優れた採光性、2重被覆構造による高い暖房効率などに加え、水温・気温・pH・肥料濃度の自動制御システムにより、周年で安定した出荷が行えます。
ドームの面積は1棟573m2ですが、リーフレタス類の場合、秋冬期で1日300株程度、夏期で1日500株程度の収量が得られ、同面積の水耕栽培ハウスと比べると約1.5倍にも及びます。


ドームハウス導入を検討する生産者の方にアドバイスをいただけますか。

ドームハウス一棟につき、水温・気温などの自動制御システムも含めた建設コストが3500万円程度かかるので、いまのところ生産法人や一般企業向けと考えています。ただ、周年栽培が可能であり、収量性も高いことから、7~10年程度での減価償却を想定しています。
弊社では、ドームハウスの販売から、加工・配送・販売のサポートまでを行っており、導入に際しては50日間の研修や弊社スタッフの派遣を通じて、コンピュータによる環境の自動制御、栽培管理・収穫といった作業、カットやパッケージングなどの加工作業、ドーム全体の管理についてサポートします。ただ、自動制御といっても、野菜の状態を毎日観察し、状況に応じた対応をしなけれならないのは、一般的な農業と同じです。

  • 秦野ファームのドームハウス

    秦野ファームのドームハウス

  • ドームハウス内部。中央の円形部で定植を行います。

    ドームハウス内部。中央の
    円形部で定植を行います。

  • 生長に応じて株間を広げながら、レタスが円の外側に送り出されます

    生長に応じて株間を広げながら、
    レタスが円の外側に送り出され
    ます


非結球レタスにはシンジェンタの品種を採用していらっしゃるそうですね。

「リーフ39(サンキュー)」というレタスは、発芽率が高く、播種したら9割は確実に収穫できるので出荷の計画が立てやすいですね。また、ボリューム感のある「S8963」は、短期間でどっしりとした重量のあるレタスが収穫できるので、カット販売に最適です。現在、「LE2005」というレタスを試験栽培中ですが、食感が良くてボリュームもあるので、消費者が喜びそうな品種ですね。


今後の取り組みをお聞かせください。

いま、横浜のみなとみらい地区の人通りが多い場所に、透明のドームハウスを建設中で、1株に色の異なる3品種のタネをまいたレタスを栽培し、関係者や一般の消費者まで幅広い層にドームハウスと弊社レタスのPRを行っていく予定です。
また、最近は中国、ロシア、ミャンマーといった海外からドームハウスの視察にいらっしゃる方が増えており、海外との人脈も広がりつつあるので、将来的にはドームハウス技術輸出などを通じて、日本農業の海外展開に貢献したいですね。


◎株式会社グランパのドームハウスはこちら
◎べと病に強く、パリッとした歯ごたえ「リーフ39」
◎ボリュームたっぷり、水耕栽培に最適「S8963」
◎ワンカットで簡単調理!「LE2005」

【非結球レタスの病害虫防除には、こちらがおすすめ!】
◎幅広い害虫に、灌注処理で約1ヵ月の予防効果「ジュリボフロアブル」
◎アブラムシ類などに約1ヵ月の防除効果「アクタラ粒剤5」
◎ハスモンヨトウなどを速効防除「アファーム乳剤」
◎べと病、灰色かび病、菌核病を同時防除「アミスター20フロアブル」
◎べと病からしっかり守る、雨にも強い 「レーバスフロアブル」

2013年12月27日掲載

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