4.5aから2.4haへ。植物工場を成功に導く秘訣とは

2014/02/28(金)

平成15年に有限会社アグリセゾンを立ち上げ、1袋に4種類の野菜を詰め合わせた個食用サラダ『菜の四季』のヒットをきっかけに、栽培規模および販路を拡大してきた福永社長。
わずか4.5aから始めた植物工場を、2.4haにまで成長させることができた秘訣とは──。

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水耕栽培に取り組まれたきっかけについてお聞かせいただけますか?

  • 4.5aの小さな植物工場を立ち上げ、約20年間で24haまでに拡大させたアグリセゾンの福永社長。

    4.5aの小さな植物工場を立ち上げ、
    約20年間で24haまでに拡大させた
    アグリセゾンの福永社長。

もともと土耕でトマトやキュウリを栽培していたんです。しかし、隣接する九州各県に比べて土壌や気象条件で劣ることから、思い切って水耕栽培にシフトし、4.5aの規模でネギや小松菜からスタートしました。
大きな産地と競合する作物をつくっていたら、どうしても量と価格で勝てない。そこで、千葉県で水耕栽培に成功されている方にすすめられたサンチュを栽培したところ、当時の西日本では珍しい作物だったことから、JAや市場から多くの引き合いをいただいたんです。


大産地と競合しない作物をつくるほか、工夫されたことはありますか?

  • 水耕栽培の秘訣は「植物をよく観察することが重要という意味では土耕と同じ」とのこと。

    水耕栽培の秘訣は「植物をよく観察する
    ことが重要という意味では土耕と同じ」
    とのこと。

地域で競合しない作物を、安定して供給すれば商売になる、とわかりましたので、それ以降は、葉の枚数が多く食味にすぐれたリーフレタス(ビバベルディ、S8963、LE2005、ビバロッソなど6種類)や、わざび菜、クレソン、サラダホウレンソウなどを栽培し始め、植物工場を軌道に乗せることができました。取引先様から指摘されて、初めて、何が差別化点となるのか、気づくこともあります。例えば、ビバベルディの淡い緑色の葉姿は、取引先様から「食欲をそそる効果があり、そこが魅力なのだ」と逆に教えて頂きました。
また、一人暮らしの方などは野菜を買っても食べきれないことが多いことから、10年前に4種類の野菜を一度に食べられる『菜の四季』を開発しました。これがヒットし、今では九州から東京まで幅広く流通しています。このように"作物をどのように売っていくか"を工夫することも重要なのでないでしょうか。


取引先との契約を安定して持続させるためには何が大切ですか?

  • 福永社長が「食欲をそそる色味」と評価するシンジェンタの非結球レタス『ビバベルディ』。

    福永社長が「食欲をそそる色味」と
    評価するシンジェンタの
    非結球レタス『ビバベルディ』。

契約を維持するためには、バイヤーからの要望に最善を尽くして応えていくという姿勢が大切です。
以前、あるスーパーから「量を減らしてもいいから、菜の四季を20円安くつくれないか」という要望がありました。「もっと少量で、もっと手ごろな価格に」という消費者からのリクエストがあったためのようです。少し時間はかかりましたが、原価計算などを慎重に行い、結果として、ご要望通りの対応を実現し、私どものビジネスとしても、十分成り立つ形となりました。


水耕栽培ならではのメリットは何ですか?

水耕栽培は土耕に比べて労力がかからないし、安定して出荷ができるのがいいですね。作物を植え付けるベンチはちょうど作業しやすい腰の高さですし、そのベンチを移動式にすれば作業スペースの確保にも困らない。農業に不慣れな人でも働きやすいので、パートさんを雇用しやすい点も魅力です。


技術的な面で、水耕栽培ならではの難しさはありますか?

水耕栽培だから難しいと感じたことはありません。植物工場建設時にメーカーから栽培マニュアルを提供されますので、施肥などもその通りにやっていればほぼ間違いはない。上手く育てるコツは、土耕とまったく同じです。つまりそれは、植物をよく観察し、植物と会話するということ。温度、日照などの管理も、植物を観察していれば自ずとタイミングが見えてきます。


最後に、水耕栽培を検討されている方にアドバイスをお願いします。

  • 廃液からチッ素とリン酸をできるだけ取り除く「廃液処理装置」を設置し、環境への配慮も忘れない。

    廃液からチッ素とリン酸をできるだけ
    取り除く「廃液処理装置」を設置し、
    環境への配慮も忘れない。

市場のニーズを見定め、新たな需要を掘り起こせそうな作物を選ぶことが、ポイントになるでしょう。
また、植物工場の規模も一定の大きさがないと、要求に応じた量や品目を提供することはできません。私は最低でも500坪は必要と考えています。地域にもよりますが、植物工場の建設費用は1坪で約10万円。これを目安に、法人や組合などでご検討されたらよいのではないでしょうか。


☆JA全農やまぐちの、アグリセゾンの取り組みはこちら
◎シャキッと美味しい、ニュータイプのバタビアレタス「ビバベルディ」
◎ボリュームたっぷり、水耕栽培に最適「S8963」
◎ワンカットで簡単調理!「LE2005」
◎鮮やかな赤色!「ビバロッソ」

【非結球レタスの病害虫防除には、こちらがおすすめ!】
◎幅広い害虫に、灌注処理で約1ヵ月の予防効果「ジュリボ(R)フロアブル」
◎アブラムシ類などに約1ヵ月の防除効果「アクタラ(R)粒剤5」
◎ハスモンヨトウなどを速効防除「アファーム(R)乳剤」
◎べと病、灰色かび病、菌核病を同時防除「アミスター20(R)フロアブル」
◎べと病からしっかり守る、雨にも強い「レーバス(R)フロアブル」

2014年2月28日掲載

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