農業の基本は圃場をよく見ること。
大規模経営にこそIT化は不可欠。

2014/05/30(金)

「販売先からの要求に応えるには、高品質なレタスを大量かつ安定的に供給する必要があります。そのために、栽培の規模を拡大する一方、とりわけ難しいのが品質の維持」。この課題に頭を悩ませていた、鈴生の鈴木社長の目にとまったのが、クラウドの情報サービスAkisaiです。そのメリットとは─。

※写真をクリックすると大きい写真をご覧いただけます。


最初に、栽培作物、面積、販売先についてお聞かせください。

  • 株式会社鈴生を経営する鈴木貴博社長。2014年3月にオープンしたばかりの直売所の前で。

    株式会社鈴生を経営する
    鈴木貴博社長。2014年
    3月にオープンしたばかり
    の直売所の前で。

現在はシーカー、ツララ、アモーレ、マイルド、ベルデ、ボンバといった結球レタスを中心に、非結球レタスのノーチップ、さらには枝豆やミニトマトなどを栽培しています。
圃場は静岡県内に150ほどあり、延べ面積は約75haです。
販売先はファストフード、ファミリーレストランといった大手外食チェーンのほか、コンビニエンスストアや百貨店、大手スーパーにも卸しています。


Akisaiの導入前は、どのような課題があったのでしょうか?

販売先からの要求に応えるには、高品質なレタスを大量かつ安定的に供給する必要があります。このなかで、とくに難しいのが「品質」の維持です。私は"よい作物をつくる基本は圃場をよく見ること"を信念にしているのですが、規模が拡大するにつれ全体に目を行き届かせることが難しくなってしまった。現在、150の圃場は6つのチームに分けて10名ほどで管理しているのですが、問題は同じ圃場を見ても人によって感じ方が違うということです。
たとえば、ある担当者から「現在はこんな状態です」と報告を受けても、私がその圃場を見て同じように感じるとは限りません。感じ方が異なれば対処も異なりますので、品質の均一化が難しくなってしまいます。しかし、150の圃場を私が同時に把握するのは物理的に不可能ですので、そこが大きな課題でした。


その課題を克服するため、Akisaiをどのように活用されているのですか?

さまざまな拠点で得た情報を一括管理できるという機能を生かし、すべての担当者に、毎日決まった時間に圃場の様子をスマートフォンで撮影するよう義務づけました。その写真は自動的に私のパソコンに集約されるので、150の圃場をリアルタイムで把握することができ、トラブルの早期発見・早期対応、ひいては品質の維持に大きく貢献しています。
また、販売先によってはレタスの栽培地を明記した産地報告書の提出を求められるのですが、今まではパソコンのExcelで書類の作成する作業に数十分かかっていました。ところがAkisaiなら「作業実績表示」をクリックするだけで栽培拠点が地図上に表示されるので、産地報告書の作成が数秒で済むようになりました。

  • スタッフがスマートフォンで撮影した写真は鈴木社長のパソコンに集約。全150圃場の状況をリアルタイムで把握することが可能に。

    スタッフがスマートフォンで撮影した
    写真は鈴木社長のパソコンに集約。
    全150圃場の状況をリアルタイムで
    把握することが可能に。

  • Akisaiの作業実績表示を活用すれば、レタスの産地を地図上でわかりやすく表示。産地報告書も速やかに作成できるようになった。

    Akisaiの作業実績表示を
    活用すれば、レタスの産地を
    地図上でわかりやすく表示。
    産地報告書も速やかに
    作成できるようになった。


Akisaiのほかに品質を維持するうえで工夫されていることはありますか?

静岡県は西の乾いた風が吹き作物の露をはらってくれるため、病害についてはほとんど困っていないのですが、害虫の予防だけは行っています。
レタスの定植は8月から9月の暑い時期に行うので、この時期はどうしてもアブラムシ類が心配になる。当社では定植前に、ジュリボフロアブルという殺虫剤で苗処理をしています。ドリフトの心配もありませんし、定植後1ヵ月間は効果が続くので農薬散布の手間が省けます。

  • よりよいレタスづくりに一丸となって取り組む、鈴生のスタッフ一同。

    よりよいレタスづくりに
    一丸となって取り組む、
    鈴生のスタッフ一同。

  • 定期的にスタッフを集めて勉強会を開催し、農業技術の向上を図っている。

    定期的にスタッフを集めて
    勉強会を開催し、農業技術の
    向上を図っている。


最後に、農業IT化について読者の方々へメッセージをお願いいたします。

現在、Akisaiは生産者向けに提供されていますが、農薬メーカーや農業機械メーカーなどが活用しても面白いと思います。自社製品のユーザーである生産者が、どのように活用しているのか。それをリアルタイムで把握できることは、大きなメリットにつながるはずです。生産者に限らず、農業にかかわるすべての業者が活用することで、IT化の恩恵はさらに拡大するのではないでしょうか。


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2014年5月30日掲載

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