薬膳ブームにのり、長いもの輸出に成功
国際基準HACCPも導入し、さらなる拡大を目指す

2014/06/30(月)

相場を安定させ、生産者の収入増を目指して試験的に始めた長いもの輸出。
その成功の裏には、台湾の健康ブームがありました。

※一部の写真をクリックすると大きい写真をご覧いただけます。


十勝川西長いもグループについて教えてください。

  • JA帯広かわにし 青果部佐々木係長(右)帯広市川西長いも生産組合児玉組合長(左)

    JA帯広かわにし 青果部
    佐々木係長(右)
    帯広市川西長いも生産組合
    児玉組合長(左)

JA帯広かわにし、JAめむろ、JA中札内村、JAあしょろ、JA浦幌町、JA新得町、JA十勝清水町、JA十勝高島の8つのJAの長いも生産者で構成されています。組合員数は250名の生産者、作付面積は510haになります。


1999年から長いもを海外に輸出されているとのことですが、きっかけはなんだったのでしょうか。

一番は生産者の収入を安定させたかったというのが大きな理由です。
長いもは不作なら相場があがり、豊作だと下がってしまい、生産者の収入が安定しませんでした。豊作の年でも海外に市場を持っていれば、流通量を調整し、国内市場の価格を安定させることができますので、まずは試験的に台湾に輸出を始めました。
これがうまく軌道にのり、2003年には583トン、2012年には2783トンにまで輸出量を伸ばし、輸出額も2012年には約8億2150万円に達し、生産者の安定した収入増に繋がってきています。


順調に輸出量が増加した理由はどこにあったのでしょうか。

輸出を始めた頃に、ちょうど台湾に薬膳ブームが起こっており、その食材として長いもに注目が集まったことが大きかったですね。
台湾ではスープにいれる食べ方が一般的で、身体に良い食材として広く食されています。その後、アメリカにも輸出を拡げ、こちらも中華系の人達の需要が高くなっています。
現在はシンガポールなどにも輸出しており、生産量の約1割が輸出用です。

  • 長いも圃場

    長いも圃場

  • 箱詰めされた長いも

    箱詰めされた長いも


十勝で長いもの栽培が始まったのはいつ頃でしょうか?

昭和40年代頃からです。
当時、青森の長いもを夕張でも栽培していまして、種いもを譲り受けたと聞いています。私は昭和59年に就農をしましたが、60年から長いも栽培を始めました。当時は10aか20a程度でしたが、現在は、種いも用と販売用の青果とを合わせて3.2haほど栽培しています。
十勝の土地には暗渠排水が設備されておりますが、その深さが長いもに適しているかどうかで栽培ができるかどうか決まります。
そのため、栽培面積を広げたくてもなかなか思うようにいかない場合もあるのが難しい点ですね。長いもは土地を選ぶ作物なのです。


長いもの栽培スケジュールを教えてください

種いもを4月の下旬に芽だしをし、大豆粒くらいになったところで畑に植えていきます。
肥料を施して、芋を植え、木工を立ててネットを張るまでの作業が終わると、あとは病害虫の管理をしながら、秋の収穫シーズンを迎えます。10月にネットを下ろして、11月25日くらいまでに6割を収穫し、残り4割はそのまま冬を越し、4月中旬、春にもう一度収穫します。


病害虫の対策として、2014年からアクタラ顆粒水溶剤の使用されているそうですね。使用にあたってどのような期待をされていますか?

溶けやすく使いやすい点と、残効の長さですね。
ウイルス性の病害虫を媒介するアブラムシ対策として有効活用できたらと思っています。すでに、ビートなどの作物では使用をしている実績があり、2週間くらいの効果が継続しますので、繁忙期にうまく使えればと考えています。
これまで使った経験があり、使い勝手のよい優れた薬剤だと思いますので、安心して使うことができると思います。


長いもの安全・安心を担保するために、様々な取り組みを行っているそうですね。

ひとつには、JA帯広かわにしでは、長いも選果場にHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point/食品安全上重要な危害要因を同定し、評価し、制御するシステム)を導入したことです。
選果場がHACCPを導入するのは他に例をみないことです。
輸出をする際にもHACCPを導入していることが海外での信頼の証になっています。
また、生産基準の制定、それに基づいて組合員全員が生産履歴の記帳、確認など5つの原則を決めて、安全で消費者の方が安心できる長いもの栽培を行っています。


最後にこれからの目標などがありましたら、教えてください

十勝川西長いも生産組合として、栽培面積を増やし、輸出する国を拡大していきたいですね。
現在は、台湾、アメリカ(全州)が多いのですが、シンガポールも増えてきていますし、さらに、タイやマレーシアなど、アジア圏に拡げていき、長いもの需要を各国に拡げていきたいと思っています。


◎JA帯広かわにしのの詳細はこちら
◎殺虫活性幅が広く、優れた浸透移行性で作物のすみずみまで予防効果が行き渡る 「アクタラ(R)顆粒水溶剤

2014年6月30日掲載

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