全国から22の産地が集結!「全国ねぎサミット2018inにいがた」

2018/12/27(木)

※一部写真はクリックすると大きい写真をご覧いただけます。

11月3日、4日、新潟県新潟市の万代シティで「全国ねぎサミット2018inにいがた」(以下、ねぎサミット)が開催されました。
ねぎの魅力を広く伝えようと、全国各地の産地が集合したねぎサミットの様子をお伝えします。


ねぎサミットは、2010年(平成22年)に埼玉県深谷市で開催されて以来、毎年、各地で開催されているイベントです。
9回目となった今年は初めての新潟県新潟市での開催となりました。

  • 真っ青な青空の下、ねぎサミットは開催されました。

    真っ青な青空の下、
    ねぎサミットは開催されました。

  • 各地からゆるキャラも集結。新潟市食育・花育推進キャラクターまいかちゃん(左)と、新潟応援リーダー笹だるま。

    各地からゆるキャラも集結。
    新潟市食育・花育推進キャラクター
    まいかちゃん(左)と、
    新潟応援リーダー笹だるま。

  • 特設ステージでは各産地のPR合戦を開催。

    特設ステージでは各産地のPR合戦を開催。

各地のブースにはねぎやその加工品はもちろん、試食やねぎを使った郷土料理、産地の農産物などが並び、ねぎをテーマにしたお祭りといった雰囲気でした。
会場の万代シティはショッピングセンターや、バスターミナルがある市の中心地ということもあり、休日の買い物がてらに訪れた人で大にぎわい。
来場者はねぎに高い関心があるというよりは、「おもしろそうなイベントだったので足を運んでみた」といった地元の方が多くみられました。

  • 会場には地元の方を中心に多くの人が足を運んでいました。

    会場には地元の方を中心に
    多くの人が足を運んでいました。

  • 埼玉県越谷市のブースでは農産物で作った宝船も登場。

    埼玉県越谷市のブースでは
    農産物で作った宝船も登場。

緑と白のコントラストがきれいな最上ねぎ

  • 雪中軟白ねぎ(山形県鶴岡市)

    雪中軟白ねぎ(山形県鶴岡市)

現在、市場に出荷されているねぎは、関西を中心に食されている青ねぎ(葉ねぎ)と、関東や東北で好まれる白ねぎ(根深ねぎ)が中心です。
ねぎサミットにはそれぞれの代表的な産地が出展されていました。
まずは根深ねぎの中から白と緑のきれいなコントラストで、食味のよさはもちろん見た目もきれいな山形県の最上ねぎをご紹介します。

これは、新庄盆地を中心に最上地域全体(新庄市など8市町)で栽培されているねぎです。
米の生産調整として栽培に取り組み、2009年(平成21年)より最上広域の統一ブランドとして売り出されています。
昼夜の寒暖差が大きく、特に夏は朝晩が涼しいという気候が、葉の濃い緑と軟白部分の美しい白を育み、みずみずしい食感が特徴です。
薬味としてはもちろんですが、煮込むと甘味が増すため、山形名物の芋煮会に欠かせない食材となっています。
生産量は2,000トンを超え、県内でも有数の産地となり、現在は約50名の生産者がいるとのことでした。

独自の方法で栽培される雪中軟白ねぎ

  • 雪中軟白ねぎ(山形県鶴岡市)

    雪中軟白ねぎ(山形県鶴岡市)

同じ山形県からは雪中軟白ねぎも出展されていました。
こちらは軟白部分が約40~50cmと長いのが特徴で、鶴岡市を中心に栽培されています。
以前は露地で栽培していたそうですが、柔らかいため風で倒れてしまうなどを理由に、現在はハウス栽培をしているとのこと。

軟白部分は、土寄せの代わりに黒いフィルムで覆って育てています。
ただのねぎでは面白くないと、20数年前からこの栽培法を取り入れているそうです。

ちなみに雪中というのは冬季にハウスが雪で覆われることからつけられた名称。
そのため、雪中という名称を使うのは12月1日~3月31日までの期間限定です。
この日はねぎサミットのために特別「雪中」と名乗っての出展となりました。

テレビ番組で柔らかさや甘さが評価され、「子どもも食べられるねぎ」と紹介された生産が間に合わないほどの人気だそうです。

日本最古のねぎ、難波ねぎ

  • 難波ねぎ(大阪府松原市)

    難波ねぎ(大阪府松原市)

一方、関西の青ねぎ代表として出展していたのが大阪府松原市の難波ねぎです。
こちらは日本最古といわれるねぎで、中国西部やシベリアが原産と言われているねぎが、最初に伝わったのが大阪と推測されているのだそうです。
ここから全国各地にねぎが広がり、京都の九条ねぎや、関東の千住ねぎなども難波ねぎがルーツといわれています。

特徴は香りが高く、セリー状のぬめり成分が豊富なこと、そしてやわらかく甘い食感で、根張りがいいのが特徴です。

ただ、ぬめり成分が多いことはカット加工が難しく、棚もちがしないなどの欠点にもなり、近年は、生産農家が減少していました。
しかし、せっかくの「日本最古のねぎ」。
大切に栽培を続け、特産にしようと「JA大阪中河内松原地区難波葱部会」が結成され、栽培に取り組んでいきました。
それによって生産量を順調に増やし、2017年4月には「なにわの伝統野菜」として認証されたことで、生産者も増えています。
今後はさらに生産量を増やし、日本最古のねぎとしてますますPRしていきたいとのことでした。

農業高校の生徒たちが復活させた南部太ねぎ

  • 南部太ねぎ(青森県南部町)

    南部太ねぎ(青森県南部町)

ねぎサミットには、各地の在来種(伝統野菜)も多く出展されていました。
中でも関心を集めていたねぎが、青森県南部町の南部太ねぎです。
火を通す事で甘みが増して、とろける食感と葉まで美味しく食べられるのが特徴であるものの、栽培の難しいことなどで、生産者が減少し、7年前に1軒だけになってしまいました。

その状況を変えたのが地元の県立名久井農業高校の生徒たちです。
地元で受け継がれてきた伝統野菜を途絶えさせないため、授業で栽培に取り組みました。
それがきっかけで生産者の間にも伝統野菜を大切にしようという動きが高まり、現在は若手生産者など10軒が栽培をし、地域全体では年間5万本くらいの収穫量に達しています。

出荷先は関東の流通や外食と直接取引のため、市場にはほとんど出回っていません。
栽培は、ハウスが主流ですが、露地栽培の一部はそのまま雪中に置き、冬を越し、4月中旬頃、春掘りをしています。
雪解けの時期のほんの短い2週間くらいの間の出荷ですが、甘みが増し、好評なのだそうです。

南部ねぎの復活は新しい特産品として地域で大きな話題ともなっています。
一部は学校給食にも使われ、ねぎの残食がゼロとなるなど好評です。

伝統野菜はほかに阿久津の曲がりねぎ(郡山市阿久津町)、レッドポアロー(茨城県城里町)などが出展されていました。

阿久津の曲がりねぎ(郡山市阿久津町)

阿久津の曲がりねぎ(郡山市阿久津町)
明治30年頃、越中富山の薬売りから譲り受けた種がルーツ。まっすぐなねぎを育てにくい粘土質の土地柄で、それでもねぎの軟白部分を少しでも多くしようと、春先に定植した苗を夏にねぎを掘り起こし、ななめに植え替えることで軟白部分が曲がり、この名前となりました。


レッドポアロー(茨城県城里町)

レッドポアロー(茨城県城里町)
軟白部分が赤くなるのが特徴の伝統野菜。この地域は那珂川の沿岸にあり、昔は川がたびたび氾濫したことで川の堆積物を含んだ土壌が形成された肥沃な土地柄。その土地を生かして、柔らかく、甘くおいしくねぎを栽培しています。


東日本大震災を乗り越えて生まれた仙台井土ねぎ

  • 仙台井土ねぎ

    仙台井土ねぎ

宮城県仙台市からは、東日本大震災での津波による塩害の被害を乗り越え、栽培されている仙台井土ねぎが出展されていました。

産地は宮城県仙台市の中心から10km圏内の仙台市若林区。
この地域は震災前には100世帯中、60世帯が農家でした。
震災で地域一帯が津波の被害に見舞われ、農地が使い物にならなくなったことで、多くの人が離農し、10世帯になってしまったそうです。
そこで従前の農家世帯で協力して地域復興に取り組もうと、農事組合法人井土生産組合を立ち上げました。

国の直轄事業でほ場の整備に取り組み、現在は水田75ha、畑25ha、ねぎ8haを経営。
この地域では在来種の曲がりねぎが栽培されていましたが、機械化が難しいため、深谷市、全農、JAなどの協力で、深谷ねぎのノウハウを学び、現在の品種を栽培し、仙台井土ねぎとして販売しています。

栽培が軌道に乗ってまだ3年ほど。
塩害の被害を受けたほ場は整備したものの、塩の成分であるミネラル分が残っていますが、逆にそれが功を奏して、甘みのあるねぎが収穫できるそうです。
12月~1月は最も高い糖度15度に達し、この甘みを生かした焼き肉用の甘だれなどの加工品も作っています。
最近では一般の人の収穫体験やねぎフェアの開催などを通して、地域の特産品として知名度を上げています。

多様なねぎの見本市

ねぎの品種は、一般的に知られているよりもずっと多様で個性的です。
ご紹介した以外にも、様々なねぎが出展されたねぎサミットは、ねぎの見本市といってもいいようなイベントでした。
会場に足を運んだ人からは「ねぎの品種にこだわりを持ったことがないから、こんなにいろいろあるなんて驚いた」「ねぎの使い方も教えてもらったので、家でやってみようと思う」といった声が聞かれました。

2日目の早い時間に売り切れてしまった産地もあり、消費者に向けてねぎをアピールする絶好の機会となったようです。

2019年は千葉県松戸市で開催予定。
都心からも近いことで、更なる盛り上がりが期待されます。

  • 真っ青な青空の下、ねぎサミットは開催されました。

    ねぎを使った加工品の販売も多く見られました。
    (愛知県江南市のブース)

  • ねぎ焼きなどの試食も行われ、会場中にねぎのよい香りが。

    ねぎ焼きなどの試食も行われ、
    会場中にねぎのよい香りが。


◎ねぎ栽培における農薬の上手な使い方
ねぎの農薬の上手な使い方をさらに知るにはこちらから。

◎ネギの病害虫防除におすすめのシンジェンタ製品

育苗期後半または定植時の処理で、育苗期はもちろん、定植後約3週間効果が持続!
アザミウマ類などの主要害虫をもれなくカバー。
殺虫剤「ミネクトデュオ粒剤」

シロイチモジヨトウなど問題害虫の卵から老齢幼虫まで幅広い成育ステージに高い効果を発揮
殺虫剤「アファームエクセラ顆粒水和剤」

2種類の有効成分が、べと病、さび病、白絹病に優れた効果を発揮
殺菌剤「ユニフォーム粒剤」

病原菌の侵入を防ぎ、高い予防効果を発揮
殺菌剤「セイビアーフロアブル20」

さび病をはじめ、ネギの主要病害を同時防除。
殺菌剤「アミスター20フロアブル」

野菜種子事業

野菜種子

会社情報・お問い合わせ

シンジェンタの企業情報
よくあるご質問
お問い合わせ

ソーシャルメディア

ページの先頭へ戻る