ユニフォーム粒剤の作用性/浸透移行性
ユニフォーム粒剤の持つ2つの有効成分、アゾキシストロビンとメタラキシルMの働きについて解説します。2つの有効成分で幅広い土壌病害に安定した効果が期待できます。
異なる作用性をもつ2つの有効成分で幅広い土壌病害に安定した効果
アゾキシストロビンは病原菌の呼吸を阻害し、メタラキシルMは菌糸の生育と胞子のうの形成を 阻害することで防除効果を発揮します。
【アゾキシストロビンの作用】
【メタラキシルMの作用】
【2つの有効成分の作用性】
アゾキシストロビン | メタラキシルM | |
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生物学的作用点 | 病原菌細胞のミトコンドリア内の電子伝達系に作用します。 | 病原菌のRNAの生合成を阻害します。 |
病原菌生活環での作用点 | 病原菌の呼吸を阻害することで、すべての生活環に作用します。 | 菌糸の生育と胞子のう(胞子)の形成を阻害します。 |
殺菌スペクトラム | 幅広い殺菌スペクトラムを有しています。 | 卵菌類(しょうが根茎腐敗病、こんにゃく根腐病など)に対して強い活性を示します。 |
根部から吸収された有効成分はスピーディに浸透移行性を発揮
下の写真は、有効成分メタラキシルMを土壌に処理し、8日後に撮影したもの。
赤い部分になるほど多くの有効成分が移行しており、葉のすみずみまでメタラキシルMがいきわたっているのが分かります。このように、土壌処理されたメタラキシルMは、作物の根から吸収され、茎葉部へスピーディーな浸透移行性を発揮します。
【ぶどう苗を用いた浸透移行性モデル試験】