「産地で聞いた!」イイ話

温暖な気候の地の利を活かし、最高品質のブランド白菜を育成。

2016.08掲載


JA岡山 瀬戸内営農センターの岩谷秀樹センター長(右)と、牛窓白菜部会の藤岡昭平部会長(左)

降雨量が少なく“晴れの国”と呼ばれる岡山県内でも、とくに温暖な気候に恵まれた牛窓町。
はくさい、キャベツといった葉物野菜の栽培が盛んで、それぞれ「冬黄白菜」「牛窓甘藍」という名前でブランド化しています。
今回は旨み・甘みが自慢の冬黄白菜にスポットを当て、JA岡山瀬戸内営農センターの岩谷秀樹センター長と、牛窓白菜部会の藤岡昭平部会長にお話を伺いました。

まずは牛窓のはくさい栽培の歴史からお聞かせいただけますか。

岩谷センター長

牛窓は瀬戸内海に面しており、日照時間が長く気候も非常に温暖な地域です。
その地の利を活かし、古くから傾斜面を利用した棚田や段々畑で栽培されるようになりました。
気候が温暖ですので冬場でもはくさいの外葉が茶色く枯れるようなことがなく、1年を通じて青々としたはくさいが育ちます。
また、温暖な気候の恩恵は反あたりの収量にも現れており、牛窓では10aあたり5500個から6000個ものはくさいをとることができます。
現在は130戸の農家がはくさいを栽培しており、作付面積は約50haにのぼります。

ブランド野菜の「冬黄白菜」は、どのような経緯で生まれたのでしょうか。

岩谷センター長

この地域では黄楽70、黄ごころ85、晴黄85などの品種が栽培されているのですが、なかでも黄芯はくさいの晴黄85は、肉厚で旨み・甘みがあり、なおかつ尻張り、胸張りもよい非常に高品質なはくさいです。
そこで5年前、晴黄85のなかでもとくに品質に優れたものを「冬黄白菜」として商標登録を取得し、ブランド化しました。
現在は、大阪、京都、広島といったエリアに限定して出荷しています。

ブランド野菜としてPRするうえで、工夫されていることはありますか。

岩谷センター長

スーパー等でカットした冬黄白菜を販売する際には、「岡山県産牛窓白菜」と名入れされたオリジナルのラップで包装しています。
また、地域の子供たちを対象とした食育イベントを開催し、もうひとつのブランド野菜であるキャベツの牛窓甘藍と冬黄白菜をミックスしたお好み焼きを提案し、需要拡大を図っています。

さらには、JA全農おかやまから「テレビCMをつくってはどうか」という提案をいただき、冬黄白菜が出荷される1月から2月の間、スポット的に岡山放送ローカルのテレビCMを放送しています。
このような全農、JA、生産者の連携の良さも、ブランド野菜を展開していくうえでの強みといえるでしょう。

冬黄白菜の栽培面でこだわっていることはありますか。

藤岡部会長

冬黄白菜として出荷できるのは晴黄85のなかでも品質に優れたものだけで、収穫前の段階から圃場で厳しくチェックされます。
そこで当部会では、すべてのはくさい農家が冬場の頭頂部結束を励行しています。
1個1個の頭頂部の葉を人の手で結束していく大変な作業ですが、はくさいを寒気から守るためにとても重要な作業です。
これにより、1月から2月に出荷される晴黄85の80%以上は冬黄白菜として出荷することができています。

品質の維持に向けて、病害虫の防除はどのように行っていますか。

藤岡部会長

ジュリボフロアブルの存在は大きいですね。
はくさいは定植してから10日間が害虫防除で最も重要な期間なのですが、この重要な時期をコナガ、ハイマダラノメイガからしっかり守ってくれる。
市場の方がこんなことを言っていましたよ。
「はくさいの値段が上がらないのはジュリボのせいだ」って。
定植後に害虫防除をサボっても質のいいはくさいがたくさんできてしまいますからね
(笑)。
ローテーションとしては、ジュリボフロアブルの効果が切れるころにアファーム乳剤と、べと病対策にフォリオゴールドを散布。
さらに、収穫前にもう一度アファーム乳剤を散布しています。

最後に、JA岡山の今後のビジョンをお聞かせください。

岩谷センター長

当JAでは新規就農者向けの研修も定期的に行っており、就農希望の方も年々増えてきました。
おかげで耕作地に空きが出るとすぐに後継者が現れるという良好な循環が生まれています。
これからも地域農業のさらなる発展に向けて、優秀な後継者の育成に尽力していきたいと考えています。

 

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殺虫剤「ジュリボフロアブル
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