「産地で聞いた!」イイ話

九州のごぼう産地トップ3が集まり、情報交換、産地交流で品質の向上を目指す。

2016.08掲載


写真前列左から、南那珂農業改良普及センター農業経営課の黒木尚さん、JAはまゆう営農部営農指導課の有嶋大輝さん、試験展示圃の生産者武田藤朗さん、JAそお鹿児島輝北支所の吉薗翔一朗さん、
写真後列左から、弊社九州営業担当の長沢慎太郎、JAそお鹿児島輝北支所の園田茂さん、弊社九州営業担当の岩浪由、JA熊本経済連の金子知之さん、JA菊地営農部園芸特産課の山口博司さん、弊社九州営業担当の秋山剛太。

九州のごぼう主産地である宮崎県、鹿児島県、熊本県。
その3県のJAが一堂に会し、先日宮崎県で「ごぼう産地三県合同会議」が開催されました。
今回はこの産地間交流の取り組みや病害防除試験の結果報告などについて、3県のJAや農業改良普及センターなど関係者の皆さまにお話を伺いました。

個人的交流から、産地交流がスタート!?

ごぼう栽培で30年以上の歴史を誇る九州のごぼうトップ産地、JAはまゆう営農部の有嶋大輝さんに、JAそお鹿児島輝北支所営農センターの園田茂さんが産地視察を申し入れたのは3年前のこと。
産地交流が始まったきっかけは、こうしたお二人の個人的な交流からでした。
JAそお鹿児島の園田さんはこう言います。

「JAはまゆうさんは、非常に品質の優れたごぼうを栽培するトップ産地。だから、後発の産地である私たちの方から、有嶋さんに視察をお願いしたんです」。

この産地間交流の目的をJAはまゆうの有嶋さんにお聞きしました。

「私たち九州のごぼう主産地が力を合わせて、競合他産地に勝ち抜く品質や販売力を身につけ、お互いを高めあっていくのがこの交流の目的なんです」。

宮崎において展示圃視察、合同会議などを実施

この「ごぼう産地三県合同会議」には、宮崎県のJAはまゆうおよび南那珂農業改良普及センター、鹿児島県のJAそお鹿児島、熊本県のJA菊地の3地区代表者、シンジェンタ担当者も加えた総勢9名が参加。
JAはまゆう串間支所で5月12日に開催されました。
当日は、ユニフォーム粒剤の試験展示圃の視察、ごぼう生産動向や難防除病害虫対策を議題とした会議、宮崎市内での懇親会も実施。
活発な情報交換が行われました。

白く柔らかい短根の「洗いごぼう」を出荷

3JAが手がけるのはいずれも根長が25〜70センチ程度の白くて柔らかい短根ごぼう。
個選で洗浄し、袋詰めまでを行う「洗いごぼう」として出荷していらっしゃいます。
JAはまゆうでは、ごぼう部会に120名が所属。
主な品種は山田早生で、新ごぼう62ha、夏ごぼう13haを作付し、全体の6割近くは水田裏作の水田ごぼうです。
一方、渡辺早生が98%を占めるJA菊地では、新ごぼう100ha、冬ごぼう65haを作付し、全圃場が水田ごぼうで栽培されているのだとか。
JAそお鹿児島は、メイン品種が山田早生で、新ごぼう、春ごぼう、夏ごぼう、秋ごぼうあわせて148haを作付し、「新ごぼう」「サラダごぼう」のネーミングで出荷されています。

病害虫防除や除草などを励行し、初期生育を健全に

JAそお鹿児島では、県内の他JAと共同で大隅ごぼう団地管理組合を組織し、120名の生産者がごぼう栽培に取り組んでいます。
園田さんに、ごぼう栽培のポイントについてお聞きしました。

ごぼうは播種後の初期生育が重要です。苗立枯病や黒あざ病の防除、アブラムシの防除、株間の手取り除草などをきちんと実施することが、品質の高いごぼうづくりにつながります」。

ユニフォーム粒剤試験区では、黒あざ病が著しく減少

3つのJAが手がける洗いごぼうは、きれいに洗浄され店頭に並ぶので特に見た目が重要。
収穫時に気付くことが多い黒あざ病は、洗いごぼうにとって大敵です。
昨年、黒あざ病対策としてユニフォーム粒剤の試験を行ったJA菊地営農部の山口博司さんに、その試験結果を伺いました。

「当管内は100%水田ごぼうです。稲作の前に土壌消毒を行っているので、春ごぼうに関しては土壌消毒剤を使いません。ただ、それでも黒あざ病は毎年発生していて困っていました。そこで昨年、ユニフォーム粒剤を試験したんです。天候が良かったこともあったんですが、前年度は全体の4割ぐらい黒あざ病が発生していた圃場なのに、ユニフォーム粒剤試験区では、黒あざ病の発生がほとんどありませんでした。天候条件の比較もしたいので、もう1年試験をしてから本格的に導入したいと思います」。

次回のごぼう産地三県合同会議を、来春に鹿児島で開催することを約束し、解散となりました。
今後も九州ごぼうトップ産地の取り組みから目が離せません。

ユニフォーム粒剤 ごぼう黒あざ病防除効果試験
 

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