「産地で聞いた!」イイ話

北海道産たまねぎの出荷のトップバッターJAいわみざわの「まるいわタマネギ」。

2017.04掲載


JAいわみざわ営農相談部門次長の松本秀則さん(左)と調査役の東井秀和さん(右)

たまねぎの生産量、全国一を誇る北海道。
中でも岩見沢市は、昭和40年代前半に米の転作作物として道内で最初に本格的なたまねぎ栽培を始めた地域で、現在では北見、富良野と並び、北海道有数の産地となっています。
「まるいわタマネギ」として全国に出荷するJAいわみざわを取材し、その強みとPR活動を伺いました。

北海道産たまねぎのトップバッター

JAいわみざわは1993年に、5農協が合併して設立され、その後1農協が加わり現在、組合員数は1124戸、管内の栽培面積は約1万8230haで、たまねぎは水稲、麦、大豆と並ぶ基幹作物として1241haで栽培されています。
JAいわみざわの農産物は、産地名にちなんで"まるいわ"と命名され、たまねぎも「まるいわタマネギ」としてブランド化しています。
まるいわタマネギの一番の強みは、北海道産の中でも収穫が早い点です。
岩見沢は道内でも比較的暖かく、天候も安定していることから、他地域に先駆け7月下旬頃から収穫が始まり、本州各地に出荷されています。

「まるいわタマネギは、北海道産たまねぎのトップバッター。ちょうど本州産のたまねぎの出荷が一段落する端境期に、いち早くお届けしています」。

同JA営農相談部門次長の松本秀則さんはそう話してくださいました。

PR活動や小学校での食育も盛ん

管内で栽培されている主な品種は、サラダなどの生食向きの北はやて、バレットベア、加熱料理に適しているオホーツク222、北もみじ2000などです。
特に後者の2品種は身が締まり辛みが強いですが、熱を加えると、とろけるような優しい甘みへと変化します。そこが、まるいわタマネギの大きな特徴です。
そのおいしさのPR活動も活発です。
毎年11月に重点市場である水戸市、名古屋市、京都市へ生産者4名ずつを派遣し、スーパーマーケットの店頭に立ち、食べ方の提案などの販促活動を行っています。

食育授業にも力を入れており、毎年、岩見沢市内の小学校で行っているほか、2016年には北海道青果物拡販宣伝協議会の企画で大阪府の小学校で5年生を対象に行い、生徒さんや保護者の方々に大変好評をいただいています。
講師として食育を担当した同JA玉葱部会部会長、髙柳賢司さんは、「子供たちが日頃目にしないであろう栽培の様子を教えたり、たまねぎの味の食べ比べなども行ったりしました。
特にまるいわタマネギの特徴である熱を加えたときの甘みを伝えたくて、たまねぎが入っているスープと入っていないスープの食べ比べを実施したんですよ。
子供たちは『たまねぎを入れるだけでこんなに味が違うんだ』と驚いていました」と笑顔で話してくださいました。

1年間の試験を経て、ボクサーを採用

質のよいたまねぎの収穫のためには適切な病害虫防除が欠かせません。
たまねぎ栽培で最も手強いスズメノカタビラ対策に、同JAでは3年前からボクサーを採用しています。
1年間試験を経て効果を確認してからの採用でした。
ボクサーについて髙柳さんは、「定植後の5月末頃、スズメノカタビラの発生前にボクサーを使用しています。
麦と豆とたまねぎの輪作をしているので、これまでは雑草ごとに除草を行っていました。
しかし、麦にも使えるボクサーを採用したことで、ひとつの剤で済むため、労力の削減ができたし、安全性も問題なく使えました」とその魅力を話してくださいました。
べと病対策にはリドミルゴールドMZを使用し、「防除効果が安定していますね」とご満足の様子です。

「息子達の世代のためにも、まずは土づくりをしっかりとし、豊かな土地を維持して、まるいわブランドをけん引できるように引き継いでいきたいですね」と髙柳さん。

これからも、北海道産たまねぎのトップバッター、まるいわタマネギを栽培し続けてくださることでしょう。

 

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