「産地で聞いた!」イイ話

消費者が「美味しい」と口をそろえる高級百貨店伊勢丹が認めたブランド米、「飛騨こしひかりプレミアム」。

2017.04掲載

東に北アルプス、西には白山連峰といった高い山々に囲まれ、豊富な水や冷涼な気候など豊かな環境に恵まれたJAひだ管内。
今回は、高い栽培技術力に育まれた「飛騨こしひかり」について、同JAの営農販売戦略室平野吉彦さん、営農資材部熊﨑翔さん、株式会社和仁農園の和仁松男社長にお話を伺いました。

飛騨を全国にPRするプロジェクトから生まれた1キロ1000円のプレミアムブランド米

平野部が少ないJAひだ管内では、中山間地特有の昼夜の寒暖差を活かした高品質な水稲を手がけていらっしゃいます。
その代表が、歯ごたえと粘りがあり、咀しゃくすることで甘みが格段に増すという、飛騨こしひかり。
そのなかでも頂点に立つのが、極めて高い食味を誇るシンボルブランドの『飛騨こしひかりプレミアム』です。
このプレミアムブランドは、高山稲作友の会、高山市、JAひだなどが平成25年に設立した"飛騨高山おいしいお米プロジェクト"が立ち上げたブランド米で、高山市をはじめとする飛騨地域全体のネームバリュー向上や産地ブランドの育成を目的とするもの。
現在、関東では百貨店や高品質スーパーのみでの取り扱いしかなく、店頭価格は1キロ1000円ほどで販売されているのだとか。
また、下呂温泉や高山市内のホテルでは特別室の部屋出し朝食で提供されるなど、まさに"プレミアム"な「こしひかり」と言えるでしょう。
このプレミアムブランドを守る取り組みの最大のポイントは、2回に渡り食味検査を実施することでした。
同JA営農販売戦略室の平野吉彦さんに、その取り組みについてお話を伺いました。

「毎年開催される米・食味鑑定士協会主催の〝米・食味分析鑑定コンクール〞に出品し、食味値85点以上、味度値85点以上、合計170点以上の結果を残した圃場で栽培された「こしひかり」だけを厳選します。一般にブランド米と呼ばれるお米の食味値・味度値の合計は概ね150点なので、その食味の高さがお分かりいただけるのではないでしょうか。
さらに出荷時にJAでの食味値の再検査で、その数値がクリアできていないと最終的に『飛騨こしひかりプレミアム』の名前では出荷できない、という厳格なルールをつくりました」と平野さんは言います。

昨年開催された、第18回米・食味分析鑑定コンクール国際大会では、約5600点の出品があり、総合部門において、40名(内金賞15名)の入賞枠にJAひだ管内から9名(内3名金賞)が入賞し、全国でもトップクラスの成績を収めています。

伊勢丹、クイーンズ伊勢丹で販売関東圏で産地ブランドを発信中!

その高い味わいとブランドネームがまだあまり浸透していない関東圏で、まずはブランドの認知を確立していこう。平野さんたちはそう考えました。

「昨年から、生産者とJAが百貨店などで試食販売を実施しています。
炊き立てを食べてもらうのですが、試食されたお客様ほぼすべての方から、いつも自宅で食べているお米よりも『すごく美味しい』という言葉が返ってきます。

百貨店のバイヤーの方には、食味値を2回チェックするこだわりに『JAがそこまで取り組んでいる例はほかにない』と大変興味を持っていただき、現在は、新宿、立川、府中、浦和などの伊勢丹さんやクイーンズ伊勢丹さんで『飛騨こしひかりプレミアム』を継続販売いただいております。
広告や宣伝などでブランドネームだけが先走るのではなく、まず飛騨こしひかりプレミアムの味を知ってもらい、リピーターになっていただきたい。
そのお客様一人ひとりの言葉が口コミで広がって行けば、いつか大きな面になっていく。
そうした試食販売活動を着実に積み重ねて、本当においしい飛騨こしひかり、飛騨の産地の作り手の思いを関東に、そして全国に届けたいんです」と平野さんは力を込めます。

デジタルミネクト箱粒剤が高品質な飛騨こしひかり生産をサポート

飛騨こしひかりプレミアムを栽培する和仁農園の和仁松男社長は、その高い食味の秘訣についてこう言います。

「まずは、元肥の量を減らして収量は欲張らないことです
それと、穂肥を入れ過ぎると米のタンパク質が増えて食味が落ちるので、穂肥は施用しません。
そのかわり、毎年堆肥を反当り2トン入れたり稲わらをすきこむのは欠かさず励行しています。
また、朝露がついた葉が朝日を浴びて光合成することや、登熟期の寒暖差などが食味に大きく影響を及ぼしますね。
もちろん、高い品質を維持するために、いもち病や雑草などの最低限の防除も必要です」。

『飛騨こしひかりプレミアム』は、化学肥料・化学農薬を慣行栽培より5割削減した特別栽培米で、箱施用剤はデジタルコラトップアクタラ箱粒剤の使用が指定されています。同JA営農資材部熊﨑翔さんは、「デジタルコラトップアクタラ箱粒剤は、いもち病への効果が優れていますね。一般の飛騨こしひかりでは今年から、更にいもち病に対する残効が長くなったデジタルミネクト箱粒剤に切り替え、高品質米生産への貢献が期待されています」とお話しくださいました。

「これからは、プレミアム同様に一般の飛騨こしひかりでの品質底上げが課題。そのためのプロジェクトを今、準備中です」と語る平野さん。飛騨こしひかりのそのこだわりの味を身近に味わうことが出来る日も近いのではないでしょうか。

 

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