「産地で聞いた!」イイ話

CA貯蔵庫の導入で出荷期間を2ヵ月延長。「茎葉付き収穫」の推進で品質向上をめざす。

2017.08掲載


収獲を迎えるたまねぎ

北海道で第2位のたまねぎ出荷量を誇るJAふらの。
作付面積は2350ha、玉ねぎ部会の部会員350戸に及びます。
同JAでは昭和45年頃から、水田転作物としてたまねぎを栽培しはじめ、徐々に面積を増やしてきました。
いまや押しも押されもせぬ産地に成長した、JAふらの。
ふらの農協玉ねぎ部会の菊地洋夫会長をはじめとする生産者の皆さまと、JAふらの生産振興室の阿部晴夫審議役にお話を伺いました。

JAふらのでは、どのような品種のたまねぎを手がけていますか。

菊地会長

管内では、8月上旬から収穫となる極早生の「北はやて2号」を皮切りに、「ふら皇03」「オホーツク222」「北もみじ2000」「ふら皇19」といった品種を作付しています。
なかでも「ふら皇19」は辛みが少なく、生でも食べられる甘みを持った良食味品種。
この「ふら皇19」と特別栽培の「北もみじ2000」は、「富良野産」の産地ブランドとして市場に流通しています。

たまねぎ「遅出し対策」に取り組んでいらっしゃるそうですね。

菊地会長

「北はやて2号」「ふら皇03」「オホーツク222」は夏期収穫で年内に選果が終了しますが、「ふら皇19」は翌年2月まで出荷、「北もみじ2000」は翌年5月まで出荷しています。
ところが、本州産たまねぎの天候不順や不作に備えて、5月以降も道産たまねぎを出荷してほしいというニーズが近年高まってきました。
そこで、平成18年秋から高濃度炭酸ガスを使用したCA貯蔵庫を導入し、出荷期間を2ヵ月伸ばして、7月上旬まで出荷できる体制を整えたんです。
また、さらに今年からは、CA貯蔵庫よりも運営コストが低いエチレンガスを使用したエチレン貯蔵庫も導入し、通常の冷蔵庫、CA貯蔵庫と組み合わせることで4月以降の出荷能力を向上させています。

たまねぎの栽培では、どのようにして品質向上を図っていらっしゃいますか。

阿部審議役

当JAでは茎葉がついたままたまねぎを収穫し、その茎葉を処理する「たまねぎ茎葉処理施設」を新設しました。
玉ねぎ部会の皆さんには、「茎葉付き収穫」を励行するように勧めています。
従来は、根を切って圃場で乾燥させたたまねぎを収穫する際に、葉を切り落としながら収穫していましたが、1haの収穫に2日かかっていました。
「茎葉付き収穫」では、1haを半日で収穫できるので、適期収獲が行え、品質劣化が少なくなりました
また、病害に感染した茎葉が圃場に残らないので、病害対策にも有効です。

富良野産たまねぎのPRはどのように行っていらっしゃいますか。

阿部審議役

「ふら皇19」や「北もみじ2000」の特別栽培について、生産者の顔写真を載せたチラシを作成し、コープの店頭で配布するなど、富良野産のPRを行っています。
また、スイーツカフェ、物産センターなどが集まる商業施設「フラノマルシェ」の中に、農産物直売所「オガール」を出店し、富良野ブランドを内外に発信。
オガールでは、たまねぎ以外にも、軟らかさ、白さ、甘みが自慢の軟白ねぎなど多彩な富良野農産物が販売されています。

たまねぎの病害虫防除について、JAでの取り組みを教えてください。

阿部審議役

病害では小菌核病、灰色かび病、べと病などが問題です。
JAの防除暦には、べと病対策としてリドミルゴールドMZ、レーバスフロアブル、灰色腐敗病対策としてセイビアーフロアブル20を採用。
べと病は一晩で広がってしまうので、病斑を発見したらすぐにリドミルゴールドMZを散布するように指導しています。
また、害虫面では、ネギアザミウマ対策でサイハロン乳剤を防除暦に採用していますが、速効性に優れていて、コストパフォーマンスの高い剤だと思います。
1日の気温差、年間を通しての気温差が大きいので、これからもその年の気候に合わせた防除を徹底し、個々の生産者の方々が品質・収量を向上させることで、国内のニーズに幅広く応えていきたいと思います。

 

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殺虫剤「サイハロン乳剤
殺菌剤「リドミルゴールドMZ

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