「産地で聞いた!」イイ話

土壁の貯蔵庫でねかせ、コクのあるみかんに。1〜3月出荷で高値販売の「蔵出ししもつみかん」

2017.11掲載

「蔵出ししもつみかん」としてブランド化し、北海道、東京、大阪などでネームバリューの高いJAながみねのしもつみかん。
ここ和歌山県下津町は国内のかんきつ発祥の地と言われ、紀伊国屋文左衛門が江戸にみかんを運んだ船出の地でもあります。
園地ごとに点在する瓦葺屋根の貯蔵庫で2~3ヵ月ねかせてから出荷するというこの「蔵出ししもつみかん」について、JAながみね管内を取材しました。

しもつみかんキャンペーンにより生産者所得も向上

管内のかんきつ面積1000haの9割が温州みかん、そのうちの6割以上が貯蔵による蔵出しみかんだというJAながみね。
同JAしもつ営農生活センターの垣内隆宏センター長と営農指導の坂田寛樹係長
にお話を伺いました。

「管内の園地ごとに瓦葺屋根・平屋建て・土間づくりの貯蔵庫が点在しています。厚さ20センチの土壁であることと、こまめな換気により、室内の温度・湿度が一定に保たれます。貯蔵箱と呼ばれるみかん棚の上下の位置を入れ替えるのも重要な作業。11月から12月に収穫したものを2ヵ月から3ヵ月の間ここで貯蔵することで、余計な水分をとばして糖度と酸度のバランスがとれたコクのあるみかんに仕上げ、1月下旬から3月中旬にかけて出荷します」。

平成18年には「しもつみかん」が地域団体商標を取得。
それを機にJA・行政・生産者が一体となった、しもつみかんキャンペーン活動を実施していらっしゃいます。
希少な年明けのみかん市場となる1月から2月にかけて各地のスーパーを試食販売で巡回するなど、地道な活動に余念がありません。
「このキャンペーン活動を行うことで、蔵出ししもつみかんの販売単価が上がり、生産者所得も向上しています」と坂田係長は言います。

低温期の下草除草でプリグロックスLが貢献

管内はチャノキイロアザミウマの被害が多く、発生予察情報を提供するなど被害軽減に努めていらっしゃいます。
マッチ乳剤の採用もその一つ。

「天敵にやさしく、チャノキイロアザミウマやミカンサビダニに効果が高い
」と坂田係長。

また、かんきつ全般の除草においては、3月と7月にプリグロックスLと土壌処理除草剤の同時処理による下草除草を指導。
下津柑橘部会の岡本芳樹副部会長は、「プリグロックスLは枯れるのが速いね。気温が低い時でもよく枯れるから助かるよ」と満足のご様子です。

今後は、貯蔵に適した新品種の試作を重ね、ますますブランドに磨きをかけたい、と皆さんに抱負を語っていただきました。

 

関連製品

殺虫剤「マッチ乳剤
除草剤「プリグロックスL

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