「産地で聞いた!」イイ話

箱を下からあけてもきれいで高品質。関東の市場が熱望する夏秋ねぎ「もがみねぎ」。

2017.11掲載


写真左よりJA新庄もがみ 北部営農センターの営農課 坂井義宏係長、
営農アドバイザー 星川克之さん、もがみ広域ねぎ部会の現部会長 八鍬良則さん、
元部会長 早坂 淳さん、同JA北部営農センターの奥山秋彦センター長

水田転作作物を模索する中でねぎづくりをはじめて以来、25年の歴史を持つ「もがみねぎ」。
3ヵ所の営農センターで合計28.5haの高品質なねぎを手がけていらっしゃいます。
その高品質の秘訣について、JA新庄もがみ北部営農センターの奥山秋彦センター長、営農課坂井義宏係長、同JA南部営農センターの営農課沼澤大典係長、近隣の他JAも含めた生産者組織もがみ広域ねぎ部会の元部会長早坂淳さん、現部会長八鍬良則さんにお話を伺いました。

管内の夏は冷涼で、ねぎづくりに適しているそうですね。

奥山センター長

管内の夏秋ねぎは、2月上旬に播種、4月から6月に定植、8月から11月にかけて収穫を迎えます。
夏時期は比較的冷涼なので、ねぎの生育抑制などが起こりにくく、つくりやすいことから露地栽培がさかんです。
品種は「夏扇パワー」「夏扇4号」がメインで、北部・南部・東部の3営農センターで共同選果を行っていますが、管内産ねぎは個選・共選ともに厳しい選果を行うことで取引先からは高い評価をいただいています。
8月から9月中旬までの出荷分の軟白部分は25センチ、9月中旬以降は30センチで出荷。
「もがみねぎ」のブランドで東京や長野など関東市場やスーパー向けに流通しています。

 

「もがみねぎ」の特長について教えてください。

坂井係長

やはり品質の高さではないでしょうか。
当管内でねぎを手がけ始めた当初、「生産者とJAが一丸となり、美しい肌・形状で品質の高い、市場に認めてもらえるねぎをつくろう」というテーマを掲げ、高品質なねぎづくりを行っています。
各共選・個選では、軟白部分の長さ、太さ、形状、病虫害などについて、厳しい選果を行っており、共選のA品率は約90%にも及びます。

ねぎづくりにおいて、どのようなこだわりをお持ちですか。

沼澤係長

週に1回、3つの営農センターの関係者が集まって目揃え会を行うなど、品質・規格の統一を徹底するための取り組みには余念がありません。
また、当JA管内では、栽培・防除など独自のルールに基づいた「誓約書」に署名・捺印して毎年提出してもらうことで、つくり手の皆さんが高い意識を持ち続けていけるように、取り組んでいます。
おかげさまで、市場のご担当者からは、「ねぎの箱を上からあけても下からあけても、きれいで高品質」という高い評価をいただき、「もがみねぎがほしい」と強い要望をいただいております。

高品質なねぎを栽培するためのポイントは何ですか。

早坂さん

ねぎの収量は、育苗のときに8割は決まってしまうので、発芽率を上げるために、気候に応じた灌水量の微妙なコントロールが必要。
たった50ccの差でも、ねぎの育苗には大きく影響することがある。
いかに発芽ロスを抑えるかは重要ですね。
また、土寄せは4回ぐらい行いますが、日照量などに応じて「ねぎと相談しながら」こまめに行うようにしています。

八鍬さん

土寄せは早坂さんがおっしゃったように、基本は4回ですが、状況によってこまめに土寄せをしながら、収穫までに規定の軟白部分をつくっていきます。
手間のかかる作業ですが、重要なポイントです。

ねぎの病害虫防除では、どのようなことに取り組んでいますか。

八鍬さん

以前は、防除していても、圃場周辺の雑草に寄生しているネギハモグリバエとかネギアザミウマの被害にあっていました。
今年はじめてジュリボフロアブルとフォース粒剤を導入したのですが、食害など害虫の被害はほとんどありませんでした。
残効が長かったので、定植から7月中旬までの間に行う防除が1回省力できました。

早坂さん

白絹病の対策でユニフォーム粒剤を今年はじめて使ったんですが、50日ぐらい白絹病を抑えましたね。
すごく効果がありました。
また、べと病、黒斑病、さび病など幅広い病害を抑えてくれるアミスター20フロアブルは、まず定植後の最初の防除で散布し、ローテーションの中で何回か使っています。
現在は、もがみ広域ねぎ部会全体で8億円の売り上げがありますが、まだまだ伸びしろはあるので、今後は10億円を目指して産地を盛り上げていきたいですね。

 

関連製品

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殺菌剤「アミスター20フロアブル
殺菌剤「ユニフォーム粒剤

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