「産地で聞いた!」イイ話

生産量は全国一位!温暖な気候と潮風が育てるJA長生の「ながいき葉玉ねぎ」

2018.05掲載

玉ねぎの球の部分が膨らみかけたものを葉つきのまま収穫する葉玉ねぎ。
甘く食感も柔らかで根から葉の先まで食べられるうえ、葉にはビタミンなどが含まれ、栄養価が高いのも特徴です。
なかでも、JA長生で栽培される「ながいき葉玉ねぎ」は、食味の良さが好評で全国一の生産量を誇ります。
ながいき葉玉ねぎの強さの理由を取材しました。

全国一の生産量を誇る「ながいき葉玉ねぎ」

JA長生管内の長生郡白子町と長生村では、温暖な気候とミネラル豊富な砂質土壌、塩分をたっぷり含んだ潮風といった自然条件を生かして玉ねぎ栽培が盛んに行われてきました。
それが地域の特産品として出荷されるようになったのは昭和52年のこと。
暖冬で生育が進みすぎた玉ねぎが次々と株わかれしてしまい、出荷できなくなったことがきっかけでした。
そういった無駄を出さないための策として、地域で食されていた若い玉ねぎを「葉玉ねぎ」として葉ごと出荷するようになったそうです。

「収穫は1月4日ごろから始まり3月いっぱいまで続きます。畑で収穫した後、家の中で出荷作業ができるため、農家の冬仕事として適していたのです」と、白子町玉葱出荷組合の片岡喜男組合長はそう話してくださいました。

現在の生産者は二町村で約30名。
玉ねぎの早生品種「ソニック」を栽培し、東京を中心に関東各地に出荷しています。
平成29年度は、20袋入りの箱で約2万5000ケース弱を出荷しました。

アミスター20フロアブルでべと病を効果的に予防

良い葉玉ねぎを作るために大切にしていることは、徹底的に圃場を観察すること、と片岡組合長は続けます。

「葉玉ねぎは、べと病が発生しやすいのが難点。葉に発生すると市場価値が下がるので、圃場の小さな異変を見逃さないよう毎日、毎日ていねいに圃場を観察することを心がけています。また、葉玉ねぎは使用できる薬剤が少ないため、予防も重要で、なかでもアミスター20フロアブル(以下、アミスター20)がとても役立っているんですよ」。

片岡組合長がアミスター20を散布するのは、葉玉ねぎの圃場にトンネルがけをする前の12月初旬。
気温が上がりべと病が発生しやすくなる3月ごろにも散布することがあるそうです。

「春先はいつも以上に圃場をていねいに見て回ります。べと病の症状が出るか出ないかくらいの段階でアミスター20を散布すると発生が抑えられるんです。2000倍で使えるのでコストパフォーマンスが高くて助かります」。

片岡組合長はアミスター20をそう評価してくださいました。

葉玉ねぎに全力投球し、地域全体に広げたい

葉玉ねぎの規格は2LからBまでの6段階。
中でもL規格が大きさとして理想的なのだとか。
出荷は葉玉ねぎを2つに折って規格別に1袋に300〜400グラムを入れます。

「袋に使うセロハンの厚みによって、葉玉ねぎの見え方が微妙に異なります。『ながいき葉玉ねぎ』は、青々とした色つやがよい葉、真っ白な根、さらに全体にボリュームがあることが特徴ですので、手に取った人にその良さがしっかりと伝わるように、試行錯誤しながら理想的な厚みの袋を決定したんですよ」と、JA長生白子支所指導経済課の吉井康行課長は教えてくれました。

出荷の最盛期である1月から3月には販促活動も盛ん。
葉玉ねぎは、消費者に試食を促すとその味の良さに驚き、その場で購入することも多いそうです。
片岡さんはこう話します。

「おいしいことを知った方が笑顔で購入してくださる様子を見ると、PR活動の大切さを実感しますね。どこの産地よりもおいしいものを作り、ながいき葉玉ねぎの生産者の数を増やし、地域全体に広げていきたいですね」。

片岡組合長の夢は収穫した葉玉ねぎのすべてがL規格で出荷できることなのだそう。
熱意を持って栽培に取り組む片岡組合長なら、その日はそう遠くないに違いありません。

 

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殺菌剤「アミスター20フロアブル

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