「産地で聞いた!」イイ話

作業の省力化を通じて高品質な種子ばれいしょを生産する「宇宙の町」。

2018.05掲載


写真左から、JA大樹町 馬鈴薯種子生産部会の菊地繁雄部会長、同部会の農業生産法人コスモG・B立川敏広さん、同JA農産部 農産販売課の小野拓哉課長

民間企業初の小型ロケット打上げによる「宇宙の町」としても知られる北海道大樹町。
十勝の冷涼な気候を活かした種子ばれいしょ生産が盛んなJA大樹町では、原種圃面積27ha、採取圃面積100haを有し、男爵薯、とうや、メークイン、キタアカリ、インカのめざめ、ノーザンルビーなど26品種を手がけていらっしゃいます。
同JA農産部農産販売課の小野拓哉課長、同JA馬鈴薯種子生産部会の菊地繁雄部会長に種子ばれいしょについてお話を伺いました。

種子ばれいしょの生産にはどのようなご苦労がありますか。

菊地部会長

種子ばれいしょは健全な種子であることが条件のため、非常に厳しい栽培管理が求められます。
栽培期間中は検査委員会による3回の圃場検査に加え、3回の自主検査、6〜10回の罹病株抜き取り、さらには植物防疫所による収穫時の生産物検査など、複数回にわたる検査があるので気が抜けません。

課題という面ではいかがでしょうか。

小野課長

種子ばれいしょは管理が大変なうえ、密植で小さく育てるので、一般圃場用と比べて収量が上がらず歩留まりも低下します。
10年前は300haほど種子ばれいしょの圃場があったのですが、現在は面積が半分近くに減り、生産者も減少しました。
こうした労働力不足を受け、植え付け用塊茎の切断・消毒の行程を機械化したカッティングプランターを導入するなど、作業省力化に取り組んでいます。
また、昨年からは、馬鈴薯種子生産部会のメンバーの半数が「植溝内土壌散布機」を導入し、アミスター20フロアブルとアクタラ顆粒水溶剤の散布を行っています。

植溝内土壌散布(インファロー技術)では、どのようなメリットがありますか。

小野課長

この地域は、黒あざ病の発生率が高いんです。
昨年、植溝内土壌散布を導入した農家さんは、「今までに経験したことがないほど、黒あざ病が少なくなった」とアミスター20フロアブルの効果を評価していました。

菊地部会長

私は今年初めて植溝内土壌散布を導入しましたが、アクタラ顆粒水溶剤は、アブラムシに効果が高いですね。
今年は植え付け後1回目の殺虫剤を省略することができました。
また、雨が多い6月にはレーバスフロアブルを疫病予防対策に使っています。
耐雨性があり2週間以上残効があるので便利ですね。

今後のビジョンについてお聞かせください。

菊地部会長

種子ばれいしょは栽培に手間がかかり、収益性にムラがあります。
それでも私たちが種子にこだわるのは、全国のばれいしょは自分たちが支えているという自信とプライドがあるからです。
これからも、省力化などに努め、高品質な種子を安定供給できるように頑張ります。

 

関連製品

殺虫剤「アクタラ顆粒水溶剤
殺菌剤「アミスター20フロアブル
殺菌剤「レーバスフロアブル

ページの先頭へ戻る