「産地で聞いた!」イイ話

樹上完熟のブランド富有柿を武器に柿の需要拡大を目指す国内最大の産地。

2018.10掲載


ゆるキャラの「かきたん」とJA紀北かわかみ営農部の田中正臣部長(左)、井上知映さん。

日本仏教の聖地、高野山を臨むJA紀北かわかみ。
国内トップの柿の産地として知られ、2071名の生産者が1315haの面積で柿栽培を行っています(平成28年)。
管内の柿の収穫・出荷は、7月のハウス栽培にはじまり、露地栽培では9月の極早生たねなし、刀根早生、平核無、富有柿の早生、晩生と12月まで作業が続くそうです。
みちくさプレスでは、平成20年の52号でも同JAを訪問。
それから10年、産地ではどのような変化があったのでしょうか。
JA紀北かわかみ営農部の田中正臣部長と、井上知映さんに伺いました。

産地ではこの10年でどのような変化がありましたか。

田中部長

ブランド柿として「夢」「希(のぞみ)」がデビューし、好評を博しています。
これは樹上でじっくり熟した糖度18度以上、大きさ2L以上、濃いオレンジ色のあま熟富有柿です。
富有柿は、刀根早生柿などと比べると栽培が難しく、手間と時間がかかります。
「あま熟」は、その富有柿の中でも選りすぐった果実に、お盆の暑い頃から袋がけをして大切に育てています。
そのあま熟富有柿の中から、特に優れたものを選りすぐり、「夢」「希」のブランドで販売しています。

井上さん

あま熟富有柿の収穫は12月前半の1週間程度のみです。
袋がけしたまま、樹上で収穫まで熟させると、色が濃くなり、糖度が増します。
「夢」「希」は、贈答用として大阪や関東のデパートや高級フルーツ店で、1玉5000円の値が付くこともあります。

販促活動も活発だそうですね。

田中部長

国内の柿の需要が減少傾向にある中、食育活動などを通じて子供や若い世代の消費促進に努めています。
JA紀北かわかみ産直店の「やっちょん広場」やスーパーでの販促活動を通じて、ハロウィンに柿を楽しむ提案をしたり、柿をモチーフにした「かきたん」というゆるキャラも生まれました。

柿の輸出にも力を入れておられるとお聞きしました。

田中部長

以前よりタイやシンガポールなどに柿を出荷していましたが、昨年の米国輸出解禁を受けて富有柿を0.8トン、輸出しました。
今年は主力品種の刀根早生を、昨年以上の量で米国向けに輸出する予定です。
米国は元々生で柿を食べる習慣があるそうで、今後、販売量を増やし、国内価格の維持に貢献できれば、と考えています。

柿の防除でお使いのスコア顆粒水和剤についてお聞かせください。

田中部長

スコア顆粒水和剤は落葉病や炭疽病、うどんこ病に効果が高く、とても助かっています。
調剤の際も溶けやすく、3000倍で使えるので、コストパフォーマンスにも優れています
当JAだけでなく県全体でも使いやすさや効果の面で総合的な評価が高いですね。
今後はさらに柿のブランド力を高め、需要を拡大していきたいと考えています。
生産者が安心して柿栽培を続けていけるようにJAとして様々な支援をしていきたいですね。

 

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殺菌剤「スコア顆粒水和剤

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