「産地で聞いた!」イイ話

甘くて形が美しいブランドにんじん「へきなん美人」を11月から3月まで出荷。

2016.04掲載

愛知県西三河南部に広がる砂質土壌を圃場とする、JAあいち中央管内のブランドにんじん「へきなん美人」。
甘くて形が美しいのが特長で、主に北陸や関西へ出荷されているそうです。
今回は、にんじんへの取り組みについてJAあいち中央碧南人参部会生産振興研究会の森田充信さんにお話を伺いました。

にんじんの栽培はいつごろから始まったのでしょうか。

森田さん

大正時代からつくられていましたが、生産が拡大したのは昭和30年代に入ってからです。
海岸付近の土地区画整備が行われ、砂壌土の土質に合った品種「碧南鮮紅5寸人参」の栽培を機に、面積・生産量ともに増加しました。
この品種は、昭和42年に愛知の伝統野菜にも登録されています。
現在、当JAの碧南人参部会は160名で構成され、海岸付近を中心に作付面積は160haに及んでいます。

産地ブランド「へきなん美人」の特長を教えてください。

森田さん

ネーミングの通り、色が鮮やかな紅色で形が整っていて美しく、にんじん特有の臭みがなく、糖度が7度以上ある甘み豊かなにんじんです。
現在の品種は、管内の生産者と種苗会社、当JAが協力して開発した「碧南美人」というF1品種で、11月中旬から3月上旬ごろまで出荷されます。

碧南人参部会は、精力的な活動を行っているそうですね。

森田さん

毎年3月に緑肥栽培講習会、7月には種苗会社を招いて栽培講習会を開催するなど、技術の向上をめざした勉強や研究活動にも余念がありません。
人参部会の中の有志30名で構成される「生産振興研究会」では、病害虫の予察や防除情報作成、新品種の適合調査、作業省力化技術の研究などを担当しています。
また、部会員全員がエコファーマーを取得し、圃場ごとの栽培日誌記帳や農薬残留分析を実施したり、管内圃場全域でフェロモントラップを設置するなど、減農薬にも取り組んでいます。

病害虫防除では、管内一斉防除に取り組んでいるそうですね。

森田さん

主に管内の病原菌密度を減らすことを目的に、播種後から収穫までの間で2〜3回、基幹防除として同日に一斉防除を実施します。
「生産振興研究会」が収集した病害虫の圃場データをもとに、毎年、一斉防除のタイミングを決めているんです。
やはりにんじんでは、殺菌剤による病害防除が重要ですね。

ユニフォーム粒剤はどのように活用していらっしゃいますか。

森田さん

管内の防除暦にも採用されていますが、私のところでは去年から、しみ腐病が発生しやすい圃場10aに対して、播種前にユニフォーム粒剤を全面土壌混和しています。
以前はその圃場の半分が、しみ腐病にやられていたほどひどかったのですが、1割以下に減って正品が増加しました。
また、収量も以前の1・8倍ぐらいに増えたのです。
1本1本の大きさも2L・L中心で立派でした。
にんじんの肌もきれいになったなあ、という実感がありますね

毎年使っていれば、しみ腐病の病原菌密度も減っていくので、今後も発生しやすい圃場には先手先手で使用していくつもりです。

「へきなん美人」のPR活動について教えてください。

森田さん

毎年12月1日に交通安全市民運動に協賛して「安全確ニンジン」として人参の無料配布、碧南市内の飲食店での「へきなん美人」を使用したメニューの提供、「へきなん美人レシピコンテスト」の開催、震災被災地で姉妹都市である宮城県塩竈市へ復興応援の一環となる「へきなん美人」の贈呈などを実施。
また、「碧南人参の日」として制定された1月23日には、当JAの直売所や公共施設などで、へきなん美人100%の生ジュース試飲会を行うなど幅広くPRを行っています。
また、日本野菜ソムリエ協会主催の「野菜ソムリエサミット2014」では、「とにかく甘くて味が濃い!」と評価され、二つ星ランクを受賞しました
今後もブランド価値をさらに高められるように、品質向上をめざしてがんばります。

 

関連製品

殺菌剤「ユニフォーム粒剤
殺虫剤「フォース粒剤
殺虫剤「アファーム乳剤

ページの先頭へ戻る