「産地で聞いた!」イイ話

長い白根と豊かな甘み。肥沃な大地と赤城の風が育むJAふかやの「深谷ねぎ」。

2016.08掲載

白根の長さによってランク分け最高級の深谷ねぎの規格とは

深谷ねぎの栽培の歴史は明治時代にさかのぼります。
当時、現在の深谷市一帯は藍づくりが盛んだったものの、その衰退に合わせて産業の主流は養蚕、養豚へと移行。
その後、ねぎや大和芋などの野菜栽培が始まり、規模を拡大していきました。
やがて、深谷で海産物問屋を営んでいた商店が東北・北海道地方の取引先へ深谷ねぎの名で大量に販売したことで知名度が一気に拡大。
さらに、トラック輸送の台頭により流通量も大幅に増え、ブランドねぎとしての地位を確固たるものとしました。
多くの産地でねぎが作られているなか、なぜ深谷ねぎはこれほどの成長を遂げることができたのでしょう。
JAふかや営農経済部の森田圭一課長にたずねました。

「深谷市は利根川右岸の北郷と呼ばれる肥沃な沖積地帯で、日照時間も非常に長い地域として知られています。さらに、冬には赤城山から冷たい赤城おろしが吹きつけ、長い白根と豊かな甘みを与えてくれる。ねぎの栽培においては、とても恵まれた環境といえるでしょう」。

この白根の長さは深谷ねぎの大きな特長のひとつ
白根が30センチのものは1000番、28センチは2000番、それ以下は3000番とランク分けし、さらには白根の長さと曲がりの程度によって2LからBまで8段階の規格を設定しています。
これにより、"1000番のL"が最高級の深谷ねぎとなります。

夏場に強い品種を新たに採用し深谷ねぎの周年栽培を可能に

また、さらなるブランド強化策として、首都圏を中心に多くの農産物イベントに参加。
深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」とともに深谷ねぎをPRしています。
また、東京、神奈川、埼玉一円のスーパーマーケットで試食販売会を年に3〜4回のペースで実施。
同エリア市場への売り込みも積極的に行っています。

また、平成17年よりJAふかやのウェブサイト内にオンラインショッピング「産地直送便」を開設。
通常の出荷圏以外の北海道や沖縄の方からも注文が舞い込み、リピーターのお客様も多い
とのこと。

このブランド力を維持するための要となるのが生産者。
JAふかやでは古くから機械化を推進し、農家の負担軽減と作付面積の維持に努めておられます。

「かなり昔から掘り取りまでは機械化されており、20年ほど前にねぎ用の半自動皮むき機を導入し、根切りと葉切りを同時に行えるようになりました。また、10年ほど前までは苗を手植えしていたのですが、溝切り、植え付け、土寄せ、鎮圧といった移植作業が同時に行える簡易移植機を導入。一人あたりの作付面積が拡大しました。農業人口の減少が懸念される今後、生産量を維持するには機械化が不可欠と考えています」と営農支援課の植竹和彦課長補佐が、機械化の歴史を振り返ります。

生産量の拡大に向けて、JAふかやが10年前から取り組んでいるのが周年栽培。
森田課長は「『龍翔』『龍ひかり』『夏扇4号』『西田』『宏太郎葱』といった従来の品種に加え、生育が早く夏場でもねぎぼうずのできにくい『春扇』『羽緑一本太』を新たに採用。
暑さがピークに達する7月末から8月上旬以外は常に出荷できる体制を整えています」と、取り組みを語ります。

ユニフォーム粒剤を散布したねぎは茎がしっかりしていると好評です

「周年栽培を行ううえで、病害虫の防深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」とともに。
除は欠かせません」と続けるのは植竹課長補佐。
JAふかやでは問題害虫のネギアザミウマ対策にアグリメックが、さび病の対策にアミスター20フロアブル(以下、アミスター20)が、そして白絹病対策にユニフォーム粒剤が採用されています。

「アミスター20はさび病をはじめ幅広い病気を抑えてくれるうえ、収穫3日前まで使えるからとても便利ですね。また、ユニフォーム粒剤を散布した圃場のねぎは茎がしっかりしていると生産者からも好評です。これからも病害虫防除を徹底し、ブランドねぎとしての品質を守りたいと思います」。

 

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